レッコ散策 〜 その3 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミラノから約50キロ離れたレッコの施設におられる司祭を訪問して来た。

 

今日4月25日は「イタリア解放記念日」の祝日で、更に週末の休暇と重なり長めの週末。復活祭からいまだに休みの人も多いし、しかもお天気は良かったし、山登りには最適な日。Tirano行きの電車に乗ってしまい、電車は超混雑!イタリア生活で初めての日本のラッシュアワーのような鮨詰め状態であった。

 

ところで、前回施設を訪問したのは昨年末。施設におられる以前日本におられた司祭方にお世話になったと言う日本からの信者さんと共に訪問。今回のメンツでの訪問は7か月ぶりであった。

 

現在施設には日本宣教へ行かれた司祭方が4人おられる。船で日本へ行かれた方ががほとんど。皆さん80代、90代の方々で、そのうちお二人がSNS をお使いになられるので、メッセージのやり取りをしている。

 

レッコについてまずは腹ごしらえ。レッコ在住の友人のお出迎えにより、レッコ訪問の度によるレストランへ。毎回地元の客でいっぱいで、イタリアのお昼ご飯は割りに遅く13時過ぎから賑わうが、そこは12時でも結構人が入っている。

 

毎回郷土料理を堪能。蕎麦粉を使ったパスタのピッツァオケリが好きだが、今回はとうもろこしの粉を使ったポレンタのキノコソース添え。

 

ポレンタは北イタリア、アルプス、山岳地方やトスカーナ、アブルッツォあたりでも食されるが、こちらの地域ではとうもろこしの粉に蕎麦粉が混ざったポレンタ・タラーニャ。更にこの地方のチーズも混ぜ込まれているため非常に味がしっかりしている分、キノコのソースが意外にあっさりしており美味であった。

 

 

もうお腹いっぱい、といいつつ、このレストランのスペシャリティのティラミス。マスカルポーネにクルクマ(ウコン)が加えられているため黄色く、ビスケットはクリームの中にちょこっとしか入っていない割にコーヒーの味はしっかりしており、また甘酸っぱいブルーベリーソースとのコンビネーションは絶妙。クリームにケシノミがたっぷりかかっており、一般的なティラミスとは似ても似つかないものではあるが、これまた美味で感動。

 

 

本来この1時間後に施設訪問、その後近場の山をハイキング予定であったが、私が夜に予定が入ってしまい、施設訪問の後、先に失礼すると伝えると、じゃあ今から山へ行きましょう!と言うことになった。

 

レッコは山に囲まれており、あちこち散策するにはもってこいの丘がたくさんある。

 

以前連れて来てもらったルルドのお御堂の上の山目指して、時間が許される範囲で散策。

 

 

絵葉書のよう。

 

 

なだらかに見えるが、なかなか歩幅が合わない階段。たまにすれ違う人たちと交わす挨拶が清々しい。

 

 

 

丘から見えるパノラマ。レッコ湖が見える。

 

 

数日前まで雨が降っていたようで、水嵩が多い清水。

 

 

あちこちに聖母像が祀られている。

 

 

 

じっとり汗が出て来た。山の水で口を潤す。

 

 

慌てて下山し、ちょっと遅刻して施設に到着。

 

神父様方3名は車椅子で登場。皆さん、耳が遠く、話すタイミングもばらばらではあったが、やはり話題はパパ様の帰天と今後のコンクラーヴェ。

 

復活祭を迎え、挨拶をして帰天でき、非常に理想的だとおっしゃっていた。またテレビでは誰がパパービレ(次期教皇候補)かと言っているが、大抵は当たらない、とのこと。

 

2013年のコンクラーヴェの際、故教皇フランシスコの次に投票の多かった、フィリピン人のタグレ枢機卿は、パパ様に次は君に託したいと言ったとか言ってないとか、と言う話もあるが、教皇選出権のある枢機卿たちがそれをどうとっているかは神のみぞ知る。

 

また夏に来ますね。神父様方も長生きしてくださいよ!と言って別れた。

 

今日の一句

晴天の 施設訪問 山歩き