太陽と潮騒を求めて | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

復活祭までの間、何かと疲れが溜まりに溜まってちょっと眠ればいいくらいでは、体がすっきりしない状況であった。

 

シッター先の夫妻の仕事の関係上、火曜日まで仕事が休みになり、「何か予定は?」と家族のグループチャットに書き、行けるメンバーで南仏へ行こうと言うことになり、夫と長男と3人で出かけて来た。

 

夫は前日出張から戻り、長男も普段夜からの仕事なので、日中は寝ており、皆体がスッキリしていない。

 

やっぱり太陽が必要...。私は2年振りの南仏。

 

出かける途中でパパ様ご帰天のニュースが入った。

 

 

ミラノーニース間が320ー330キロ。車で4時間弱。

 

フランスに入り、モナコを超えエズの村へ。子供たちが小さい頃は、南仏は年に数回出かけていた。それが子供たちが大きくなるにつれ、誰かしらが抜け家族5人で旅行に出たのはいつが最後だったのだろう?

 

エズは「鷹の村」と呼ばれるエズ。石畳の坂の上にある村はおとぎ話から出て来たようだ。

 

 

 

 

ニースを通過

 

 

 

青い空と碧い海。それだけで心が洗われる。

 

 

アンティーブの港。

 

旧市街で毎回ブティックがなくなっていた。毎回行くたびに購入していた。ブティックどころかほとんどのお店やレストランが変わっておりびっくり。

 

 

パパ様の急逝で、夫に仕事の問い合わせが多く、一時夫と別れ長男とジェラートタイム。長男が奢ってくれた。

 

 

カンヌ到着。旧市街。

 

 

 

カンヌといえば華やかなイメージだが、やはり青い空と碧い海。

 

 

 

高い丘から街を見守る聖母子。

 

 

夕方海辺を散歩。泳いでいる人が結構いた。

 

 

カンヌといえばカンヌ映画祭。赤いカーペットだ。俳優たちの手形が並ぶところを見たが、黒澤明監督の手形、見つけられなかったなあ。

 

 

 

 

私も長男は相当疲れが溜まっていたのだろう!食欲もそれほどなく、食べても美味しい!と胃が喜ぶような感動が少なく、車に乗れば寝てばかり、ホテルの部屋に戻れば横になり、ただただテレビでパパ様のニュースばかり眺めていた。結構心的ダメージも大きかったのかもしれない。

 

ミラノに戻って1時間後には空手の稽古。帰宅後はすぐに寝た。

 

ただただ空と青と海の碧さが体に沁みたようだった。

 

今日の一句

白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ by 若山牧水

 

あ~、まさにこんな心情であった。