魔の金曜日 ~ その2 勘弁してくれ! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

今日はバレンタインということで、昨夜はハートばかり編み込んだ。

 

しかし、今日のテーマは全くバレンタインとは関係ない話。

 

今日はショペロ(ストライキ)。魔の金曜日。今朝ATM(ミラノ交通)のアプリを見ると8時45分から15時まで地下鉄のM5線以外は皆閉鎖であった。ショペロは大々的に言われていたが、毎回何が止まるかはギリギリにならないとわからない。

 

金曜日の仕事は14時から。M5だけ乗れても仕事先に行くには、意味がない。トラムやバスに関する情報はなかった。

 

シッター先のママさんから「今日はショペロなので(職員を早く帰らすために)17時半までに三男を迎えに行って欲しい。」という旨のメッセージが入っていた。トラムやバスも状況がわからず、時間に行けるのだろうか?間引き運転でタイミングよく乗れれば良いが…と思った。タクシーなど捕まるはずもないし、タクシーなんぞ乗って仕事に行こうものなら、赤字になってしまう。

 

早めに出ようと思い、アプリを見ていたら、地元のトラムの停留所に十分後にトラムが通過、と出たので、慌てて家を出た。停留所に数人人がいたが、待てど暮らせどトラムは来ない。

 

昨日から今日は気温が上がると聞いており、朝窓を開けると、陽がさしており、珍しくバルコニーも掃除をし、床に置いていたプランタに水をあげたくらいだったのに、見る見るうちに空が暗くなってきた。どゆこと?携帯電話で天気予報を見ると15時に雨、とあった。えー傘もってきてないよ!

 

ATMのアプリのトラムの待ち時間情報が消えた。そしてポツポツ雨が…。あちゃ~、歩いていくにしても、これじゃ無理だわ。いったん家に帰ろう…と歩き出した。家まで数分のところなのに、いきなり直径5ミリほどの雹が降って来た。当たると痛い!

 

帰宅して、空模様を伺っていたが、今度は大雨。これじゃあ歩いていけないわ。長靴と大きな傘を出したが、ゴロゴロ雷が鳴りだした。少なくとも、ATMが動き出すまで待とう…状況をパパさんとママさんにメッセージした。ママさんからは、お願いメッセージは来ても、こちらからのメッセージは大抵未読で、既読になっても返事は来ない。パパさんからは「問題なし」と即答が来た。

 

ショペロはいったん15時に解除され、再び18時から終日運転停止となるが、何が止まるかは、再びアプリを見ないとわからない状況であった。そして、家を出ると、通りの車には雪と言うよりも、氷の塊がたまっていた。

 

 

バスと地下鉄を乗り継ぎ、地上へ出ると再び雹。今度は水気の多い、みぞれのようであった。

 

 
結局、ひどい天候は、ショペロが一度解除される前後あたりの1時間で、トラムやバスは実際間引きされてはいたが、ひどい混みようであった。
 
ところで、金曜日の夜は空手の稽古。さすがにこの天候だし、大変だったらお休みをしても良いですよ、と声はかけられていたが、いずれにしても仕事がおわれば、再びショペロは始まっているわけで、稽古に出る云々は関係なく、帰るに帰れなくなる。さすがに帰りは、徒歩か…?と思いつつ、念のため、夫に連絡をすると迎えに来てくれると言うので、結局空手の稽古に出て、少し居残りで自主練をしてから、夫と次男に合流。中華街へご飯を食べに行った。さすがに街中は車でいっぱい。そしてバスやトラムは全く見かけなかった。もし、夫が出張中だったら、これまた歩いて帰るはずだったのだ、と思うとぞっとした。
 
バレンタインデーなど、我が家では関係なかったが、街中の花屋さんは遅くまで開いていた。
 
日中の悪天候が嘘のように、空には満月が光っていた。
 
金曜日のショペロ…勘弁してよ!