マンモトーム生検 〜 その3 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

帰宅したその日の午後は流石に痛くてタキピリーナを飲んだ。しかし最後の一錠だったので、新たに一箱長男に買って来てもらった。
 
午後にたっぷり寝てしまったので、夜は寝られないのでは?と気になったが、また夜も朝まで熟睡。
 
胸に巻き付けていたテープを外した。なんとすごいかぶれ!特に両脇の部分は引っ掻いたように真っ赤な線になっており、水が出ていた!家にあったオロナインを毎朝塗り、傷は綺麗に消えたが、初日は水が固まり洋服につき、脱ぎ着のたびに皮膚からゆっくり外さないといけなかった。傷口は痛痒く、左胸の重み(出産後毎朝授乳前カチカチに張った胸の様?)と鈍痛...まだ結果はわからないが、がんで苦しんでいる人はこんなの序の口のはずだ、と思った。
 
結局タキピリーナをのむことはなかったが、家にいる間は左胸をアイシングし続けた。
 
ちなみに左胸は太い針を脇から胸の奥まで刺しているので、貫通したところは、血管から血液が漏れて皮膚の下に広がるわけだ。つまり内出血なのだが、皮膚の浅い部位であれば、比較的赤色のようだが、深い部分であったので気づくと左の胸は全体的に真っ黒になっていた。
 
以前空手仲間にもらった打撲や骨折に効くクリームを毎朝、毎晩塗ってみた。中国のカンフー教室が出しているもので、肋骨の打撲にも塗り続け、スーっとするわけでもないので効いていたのかいないのか?わからなかったが、割に早く治ったので、再び使用。
 
ところで、検査の当日同じ検査をした人でも、検査後皆胸にアイシングはしていても、スタスタ元気に歩く人もいれば、腕から胸を包み込む様に痛そうにしている人もいた。考えてみれば、傷の部位の深さによって痛みの感じ方も違うのだろうなあと思う。
 
私は1箇所だけだったが、石灰化が数箇所ある人だっているだろう。それを全部とるのか?と思うだけでゾッとする。しかし、やはりがんを患っている人はもっと苦しいわけで...。
 
検査の3日後何気に病院のホームページからマイページに入ると組織検査の結果が出ており、やはり「微細石灰」「乳腺症」とあった。
 
しかし、その「石灰」も数%の割合で悪性の可能性もあるので、その細胞の検査の結果が2月11日以降と言うことだった。
 
胸の内出血は日々消えていき、今は胸の一部がまだ黒く、薄くなって消えるのだが、シリコンが入っているのか?と言う塊も徐々に小さくなっているものの、全てが体に吸収されるまでには2ヶ月くらいかかるものらしい。胸にシリコンを入れている様な人がこの検査をしたらどうなってしまうのだろうか?とまた想像するだけでも恐ろしくなった。
 
2月11日を迎えた。朝から出かけっぱなしで、携帯電話から結果を見ようとしたが、病院のマイページの検索結果は病院のアプリかコンピューターから出ないと見られないと判明。21時半ごろ帰宅してからチェック。
 
なんと組織検査をした当日にすぐに結果が出ていた!なんで気づかなかったんだ〜?
 
やはり「石灰」は陰性であり「乳腺症」との事だった。
 
乳腺症の主な原因は女性ホルモンのバランスの乱れで、どうしてこのような変化が起こるのかははっきりわかっておらず、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが関係していると言われている。いずれにしても特に治療はなく、検査は1年後。通常通り毎年12月にしていけば良いと言うことだ。
 
これですっきりはしたが、心配してくれたがんに苦しむ友人たちに連絡すると、皆口を揃えて「良かった!」「良かった」と喜んでくれたが、彼女たちの心身の痛みや苦しみを思うと、何か1人で喜ぶには申し訳ない気がしてしまった。
 
病気で苦しむ人たちに少しでも寄り添えることが出来れば良いとつくづく思う経験であった。
 
今日の一句
痛み知り 人に共感 寄り添う心