今回受けた検査は、乳房の組織検査の一つで、マンモグラフィ映像で病変を見ながら、20センチほどの針を差し入れ、病変を確認しながら、その組織を採取するというもの。
どうも針の側面の穴から吸引するもののようで、日本だとマンモを用いるステレオガイド下吸引式針生検、と呼ばれるもののようだ。
うつ伏せになり、病変のある乳房をストレッチャーの穴の開いた部分に入れ、準備が出来ると、ストレッチャーが、グワーッと1.5メートルくらいの高さに上がるのだった。
局部麻酔が済み、マンモを見ながら、病変部位のある左脇胸の奥を確認し、ガチャン!とその部分を採取し、機械で吸い込むバキューム式。頭の前にあった機械がいきなりグワングワンと鳴り出した。
うつ伏せになり、首は右向きである。段々首が痛くなってきた。モゾモゾしていると若い男性医師が私の肩をさすって、具合が悪くなってきたか?と聞いてきた。上半身はもちろん裸なわけで、さすがイタリア人!と思ったが、「首が攣りそう!なんとかしてー!」と言ったが、もう少しの我慢と言われた。笑
病変部位は小さな容器に移されている様子が見えた。その後病変採取部には3ミリほどのチタン製マーカーを留意された。
良性の場合は、マーカーは入れたままとなるらしい。MRIなどの検査や金属探知機などに対する影響はないとのことだった。
圧迫し、傷をテープで止めて検査終了のはずだったが、胸が腫れ出し出血が止まらなくなったようだ。生温かいものが脇を流れている感覚。
「ガルツァ!ガルツァ!」とお偉い先生が叫び、どこからともなく看護士が走ってきた。「先程持ってきましたが...」「あれはコットンだ!」と言う会話。おいおいおい...注射器で吸引されているようだった。しかも2回。
やっと落ち着いてきたと言うことだったが、両胸を寄せて盛り上げるようにテープで巻きつけられた。そして医療用の保冷剤を渡された胸に当て、1時間後にまた診察をするので待合室で待つよう指示された。
待っている間に、食事をしてしまおう、と夫が言ったが、じわじわ痛みが出てきてとても食欲などなかったが、検査が終われば、夫は仕事に出かけるし、さすがに私も料理をする気は起きない。何か口にしておこうと思い、院内のバールへ出かけた。
既に12時を過ぎており、バールは込み合っていた。私より先に検査の終わった人は、胸に保冷材は挟んでいたもののさっさと歩き、ご主人と食事に行くのを見かけたが、その差はなんだったのだろう。
しかもその女性、ミニのワンピースなんぞを着用しており(下にレギンスを履いていたのだろうか?)ブーツを履いていた。だいたい、検査とはいえ、ミニ手術のようなもの。上半身は裸で、靴は履いたままストレッチャーに寝そべる。日本人としては、靴のままというのは、非常に違和感。いやだわ…余談だが、婦人科の検査しかり、診察台に座り、足をかけても靴のまま。靴の裏が汚れてたら不潔感たっぷり、嫌だわ…などといろいろなことが脳裏をよぎった。爆
1時間後、問題なく帰宅が許された。万が一痛かったら、痛み止めのタキピリーナを服用するよう言われた。
当日は金曜日だったので、さすがに仕事と空手の稽古は休んだが、翌日と日曜日にもオンラインレッスンがあったので、動いても良いか?と医師に聞くと、飛んでもない!と怒られた。苦笑 一週間運動禁止だと…とほほ。
13時半に帰宅。タキピリーナをのんで17時まで寝てしまった。あ~、これじゃ夜寝られない。
...続く
今日の一句
痛くても 空手はしたい 空手バカ
