ギフト 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

現在、彼と一緒に帰国中の長女。

 

一年半前に帰国した際は、彼と、彼の父親とその友達がおり、おじちゃん二人がまあ、わがままというかマイペースというか、長女はあきれ返り、そして彼もかなり気を使い、疲れ切った旅行だったそうだ。

 

昨年の夏、どんな理由で長い夏休みがとれなかったかすっかり忘れてしまったが、冬に安く日本行きの飛行機が取れたと言っていた。まだ、先だと思っていたのに、ついに先週出発した。

 

行く前から、彼の方から、私の母に何をお土産に持っていけば喜ぶか?と聞かれていたが、何も気を使うことないから。顔を出すだけでも喜ぶからそれで充分、と言っておいた。逆に私から母に持って行ってもらいたいものがあったから、長女に頼んだ。それでいいから、と言ったのに、日本についてからも何がいい?と長女から電話が来た。

 

じゃあ、ちょっとしたお茶菓子でいいんじゃない?といっておいたが、再会のビデオが送られてきた。わざわざ母は家の近くまで彼らを迎えに出て来たそうで、「ま~、お疲れ様」という母に、彼は「よろしくお願いします」と言って、花を渡していた。

 

 

 
母に電話をすると、長女二人は近くのコンビニにまで予め送っておいた荷物を取りに行っており不在。花の事を聞き、「ああ、それは仏壇にちょうど良かったね」と話したが、後から長女から仏壇の画像も送られてきた。笑

 

 
彼は自力で日本語を勉強しているそうだが、母はべらべら彼に話しかけ、どこまで通じているかわからないが、会話をしているのだと言う。爆 実際、その様子をビデオ電話で見て、どういうこと?と思った。笑
 
毎日朝晩、彼らが父の位牌に手を合わせているのが目に浮かぶ。
 
2週間の滞在中、数日間は旅行に出るようだが、基本は実家で過ごすようだ。彼ら全員にとって、かけがえのない時間を過ごしているのだな、と思うだけで涙が出てきてしまう。
 
しっかり祖母孝行してきて欲しい。
 
今日の一句
親の恩 子で送りつつ また親思う