昨日今日と、空気はピリリと冷え切っているが、太陽が出たミラノ。
裸ではあるが、銀色の毛で覆われて、ビロードのように、冬の澄んだ青空にキラキラ映える木蓮の蕾。
この銀色の蕾を花芽と呼ぶが、冬を越す花芽は、厳しい寒さや乾燥から身を守るためでもある。
また冬を越す花芽のことを冬芽と呼ぶ。この時期、余分なものは全て落として、しっかり大切な芽のために、寒い冬に耐えている姿は、美しい。
大切なもののために、大切な命のために耐える姿。
生命は「愛」であると気づかされる。生命は続く。遠い恐竜時代から続いている木蓮。生命は未来の「希望」なのだと思うと、この花芽を見ると嬉しくなる。
今日の一句
冬空に 毅然と佇む 裸の木蓮

