2年前、双子の野ネズミの絵本「ぐりとぐら」シリーズの作家・中川李枝子さん、山脇百合子さん姉妹のイラスト担当であった山脇百合子さんが他界されたが、14日未明、姉の中川李枝子さんも老衰のため東京都の病院で死去した。89歳。
姉妹による作品は昨年60周年記念を迎えた。
はじめはお母さん・お父さん向けの雑誌「母の友」で、読み切りのおはなしだったのだそうだ。当時のタイトルは『たまご』。その年の12月に、月刊絵本「こどものとも」(93号)で絵本『ぐりとぐら』が登場し、「ぐり」と「ぐら」はたちまち人気者となった。
以前、ダチョウを飼育している知人が、ダチョウの卵で作るプリンはとても濃厚で美味しいと言っていたが、大きな卵、と言うと私はどうしても「ぐりとぐら」の作った黄色い大きなカステラを思い出してしまうのだった。
余談だが、絵本「ちびくろさんぼ」に登場するホットケーキは、森永ホットケーキミックスで作ったホットケーキにバターをたっぷり乗せた香りと味が甦って来る。笑
話は基、子供達が小さい頃、特に長女にはよく読んであげた。またツインズにも読んであげている。
アジアやヨーロッパなどの14の国と地域でも翻訳され、海外でも累計で250万部余りが発行されているというが、中川女史は、アニメ映画「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」の歌詞も手がけられており、この曲はイタリア語バージョンもある。
一昨年、「ぐりとぐら」の挿画担当の妹さんが亡くなられたんだよ、と長女に言うと、欲しいと言って我が家にあった「ぐりとぐら」を長女が持って行ってしまった。
どの世代からも愛されている「ぐりとぐら」。作家姉妹のご冥福をお祈りしします。
今日の一句
カステラを みんなでわけっこ ぐりとぐら

