この夏、帰国の目的は、運転免許証の書き換え、そして3年半帰国していなかったので、母が元気なうちに会っておきたい、と言うこともあったけれど、もう一つ、5年ぶりに所属している流派の空手の全国大会が横浜で行われるので、出場する、と言うことだった。
来年は熊本大会だし、その翌年はいよいよ還暦。体力があるかどうかわからないし、元気なうちに出ておきたいと思った。
昨年足を骨折していたのが遠い昔のよう。医者には全治2ヶ月と言われたが、元整体師だったF爺には3か月、と言われ、骨折経験者には早々治りませんよ、元には戻りませんよ、と脅かされたが、8月には山に登り、9月には稽古復帰してるんだな。
ただ、足とは関係なく生活が忙しすぎて12月にダウンした。年齢的に徐々に無理は効かないと感じ始めた。
今は、保険がなくても日本で皮膚科に行ったお陰で、肌はすっかりよくなっているが、それでも皮膚炎やらアレルギーはきっと免疫力が落ちた証拠で、週3-4回の空手の稽古も、特に金曜日の夜に出て、帰宅して、寝て、また起きて稽古...と言うのは、朝が辛くなった。大体サザエさんの波平は54歳、フネは52歳、私より年下ってあり得ない!
ところで、全国大会一週間を切って、メンバーのグループラインが結成され、毎日師範より、大会に向け、自主練での注意事項などが届き始めるようになった。
毎日もち型10回ずつ、技を確認しながらゆっくり打つ。10回どころか一回だけでも息絶え絶え。それって若い門下生向けでしょう?と言っている人もいたが、いやーもしかしたら私が1番練習してない?ちょっと前まではもっとストイックだったのになあ、と思う。
今日は、大会が行われる会場の武道場で練習が行われた。師範とは月2回オンラインで稽古を受けているが、直接受けたのは5月以来。
今回、出来上がりの状態をチェックされた。皆いい状態だね、と言われホッする。
まあここまで来ると、精神面で自分自身に負けないようイメージトレーニングも大切。
帰り際、道ゆく人が「地震!」と叫び、えっ???と思った瞬間一斉に周りの人の携帯電話のアラームが鳴り出した。「広い方に行こう。」メンバーの腕を引っ張られた。ふと見ると信号や中華街の門が揺れていた。
イタリア人のメンバーもその前日、九州にいて、「大丈夫だった?」と連絡を取り合っていた。
大会前だが、慌ててはいけない。何事も平常心。
明鏡止水のごとく心穏やかに試合に臨みたい。
今日の一句
平常心 普段の心 それが「道」