イタリア共和国記念日 2024 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 
今日6月2日は、イタリアの共和国記念日の祝日であった。
 
日曜日であったが、日本のように翌日が振替休日になる事はない。しかも、今年度の学校は10日で終了。
 
ところで、78年前の1946年6月2日、イタリアではそれまでの王政を廃止し、共和制となることを国民投票によって決定し、「イタリア共和国」が誕生した。
 
上記画像は、空軍のアクロバットチーム・フレッチャ・トリコローレによる展示飛行。緑が「国土」、白は「正義•平和」、赤は「愛国者の血•熱血」を表している。
 
そんな中、ずっと天候が不安定であったが、奇跡的にも日中晴れ、空手の野外稽古が行われた。足元が微妙にぬかるんでいたので、靴を履いたままの基本。
 

 

恒例の水風船割り。上段蹴り、回転しながら蹴る旋風蹴り、手刀螺旋打ちなどで臨む人あり。

 
チームに分かれて三目並べやスイカ割などが行われた。
 
私は夕方から友人のコンサートがあったので、途中で失礼し、帰宅してシャワーを浴びてから出かけた。
 
ソプラノ歌手の友人と画廊を経営しているご主人とピアニストの方とのコラボで、絵画と音楽の融合を楽しんだ。20数年来の友人だが、彼女の歌を聴いたのは初めてであった。
 
アンコールに、ピアニストの方が指導しておられるイタリア人の合唱団(ほとんどがおばあちゃん)による “Va' pensiero”が披露された。

 

 “Va' pensiero”は、イタリア第2の国家ともいわれるヴェルディの歌曲「ナブッコ」の合唱曲で、邦題は、「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」。
 
ストーリーは割愛するが、初演はまだイタリアはハプルブルケの支配下にあった。独立を願うイタリア国民の心情に響いたこの曲は、イタリアの統一運動と共に好んで歌われたという逸話が残っているほど。
 
絵画や歌詞がスクリーンに映りだされていたのだが、舞台を暗くすると目が見えなくなるから、灯りをつけて!とおばあちゃんたちは言ったが、いざ灯りがつくとスクリーンが全く見えず、ピアノの前奏が始まってから舞台の電気が消えたくらいであった。
 
以前、やはり聖歌隊でこの曲を歌ったことがあり、口ずさんでしまった。
 
一日慌ただしかったが、充実した週末を過ごせた。
 
そして、夜は案の定雨となった。
 
今日の一句
初夏の朝 緑の中で 気合一発