ため息 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

よくため息をついているらしい。

らしいというのも「ため息ですか?」と聞かれるからだ。
 
感動でもなく、ましてや悩み、苦しみ、心配事でもないが、「はーっ」と息を吐く際、ついつい大きくついてしまうのだろう。笑 酸欠か?爆
 
ところで、「ため息をつくと幸せが逃げる」と言われるが、実際は、バランスが崩れた自律神経の働きをさせようとする、体の作用。いわば、機能回復のためのリカバリーショットなのだそうだ。
 
確かに、一難去ってまた一難、ではないが、困難でなくても次から次へと、仕事やら役割が回ってくるので、心の立て直しに息を吐く、そんな感じ。
 
話は変わるが、先日ゴスペルの発声練習で、3秒で息を吸い、3秒止め、3秒かけて息を吐き、吐き切って3秒止め...そうやって秒数を増やしていくのだが、頭の中で四角を描く呼吸法を学んだ。

 

呼吸は、歌を歌う時は、もちろん、生きていく上で最も重要なもの。そんな当たり前のことを意識しながら、歩く、話す、歌う…。そこで、姿勢、お腹の使い方などが気になり始めて来た。

 

数年前、空手の稽古の一貫で、大きな声で返事をする練習をした。声には個人差があるので、生まれつき大きな声の人もいれば、なかなか声が出せない人もいる。声が大きいからと言って必ず相手に届くかというとそういうものでもないし、声が小さくても相手に届くこともある。

 

何事も考え始めると、キリがない性分で、最近、狂言エクササイズにはまっている。爆

 

安定した足幅で、膝を前に折る。骨盤を下に、腰を入れる。胸を張って肘を引く。顎をおでこのラインに合わせる。非常にジグザクした構造なのだ!そして、横隔膜のあたりに重心を意識し、地球の重力を感じよう、というもの。それは空手の「丹田」も同じ。

 

この姿勢で、お腹に力を入れて声をだしたり、謡ったり、上半身を揺らさずに舞う。

 

能や狂言の動きは、空手に通じるものがあるんだな。

 

それにしても、夜中にウーウー唸っている私は何者?!爆

 

長く息を吐くと、気分が変わる。暗いため息とは違うんだな。

 

今日の一句

ため息が 出そうになったら アッハッハ!