朝顔日記 2024 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

朝顔の種を蒔いて約一カ月。芽を出し始めた。

 

 

 

条件が良いと、種を蒔いて4日くらいで発芽が始まり、2週間ほどですべての眼が出そろうのだそうだ。一カ月もかかるとは、この時期、ミラノは天候が不安定であるからなのだろうか?しかも朝顔の種は硬い。
 
以前、友人に種を蒔くときは、予め水に浸けておくか、少しやすりで削っておくと良いと勧められたことがある。
 
本来、朝顔は成長しづらい気温が高すぎたり低すぎたりする場合や、乾燥が激しいなどの環境から身を守るために、種を硬く厚い皮で覆っているのだという。しかし、芽を出しても、殻が硬すぎて、双葉を広げきれず破れてしまうことも多々ある。
 
昨年は、背が低かったり、花弁が多かったり、少なかったりする変化形朝顔が目立った。今年はどうなることやら。
 

余談だが、朝顔は、朝花を咲かせるが、咲く時間を決めているのは朝の光ではなく、夜の光が当たらない時間なのだそうだ。ちなみに朝顔の性質の一つに、光が当たらない時間が約10時間に達すると花を咲かせるという性質があるという。

 

我が家には東側と西側にバルコニーがあるが、夏の西日はさすがにきつく、また夜の8時を過ぎてもまだ明るい。したがって、朝早く軽くなってもまだつぼみが開き切っていないことも多かった。また反対に電気などで朝顔のつぼみに光を当て続けると、つぼみは成長し大きくなるが、花を咲かせることはないのだと言う。

 
過去に、我が家で咲いた朝顔の種を多くの友人に分けているが、行く先々の日当たりや土の状況で、茎の太さや色もかなり違うことが判明した。
 
「朝顔は接触しているという刺激を感じる」ことができ、蔓には接触したことを感じると「太く短くなる」という性質もあるのだそうだ。
 

例えば、7~10日間、朝顔の蔓を親指と人差し指で挟み、こすっていると蔓は太くて短くなっていくという。蔓は、こすればこするほど接触しているという刺激を感じ、太く短く変化していく。この性質こそ、蔓が棒などに巻き付いていく秘密を握っていたという。興味深い話だ。

 

今年の朝顔は何を発見させてくれるだろうか?日々の成長が楽しみだ。

 

今日の一句

朝顔の 突然変異 サプライズ!