イタリアの『父の日』 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
 
日本で『父の日』と言えば6月の第三日曜日だが、イタリアでは3月19日。イエス・キリストの養父である聖ヨセフ(サン・ジュセッペ)の日が『父の日』に当たる。
 
イタリアの父の日の祝い方は日本の父の日と同様、サン・ジュゼッペの日には子どもが父親にプレゼントを贈り感謝を伝える。
 
ところで、イタリア人作家、特に児童文学で有名なジャンニ・ロダーリの詩をみつけた。

 

日曜日の散歩

 

当てもなく町を散策する。

ナヴォ―ナ広場に立ち寄り、ジェラートを舐める人々を眺めた。

エゼドラ広場では、不確実な犯罪?噴水の脇でローマ風に座り込んで涼をとり、コンサートの只聞き。しかし、そちらでは、既に200人もの人でいっぱい。

そこで、家族が涼をとり、くつろいでいた。マンマと孫を連れた姑だ。

バッボ(父親)はどこ?

彼は家で業務時間外の仕事をしている。

毎週日曜日、生活のため、経済の散歩をしている。

 

ところでイタリアの『父の日』に食べるお菓子が揚げシュー「ゼッポレ」がある。
 
なぜこの日に揚げシュー?と思われるだろうが、諸説によれば「キリストの養父ヨセフは大工であったが、エジプトに脱出する際に”揚げ物屋”」という職業を神から授かり、以来”揚げ物屋の守護聖人”になった」というのがあるようだ。そのためサン・ジュゼッペの日には、街のパスティッチェリアにはゼッポレが並び、それを買い求める人々で賑わう。ゼッポレ デイ サン・ジュセッペ。
 


仕事帰りに一つだけゼッポレを購入。上げたシューの中には、生クリームとカスタードクリームがたっぷり!
 
「聖ヨゼフに願って聞き入れられなかったことは決してありません。」byアビラの聖テレジア

 

今日の一句
父の日に クリームたっぷり 甘い誘惑