タータ日記 〜 その96 コミュニケーション | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ツインズは、昨年保育園を経て幼稚園生活2年目。やはり保育園の洗礼を受けたおかげで、今年はまだ風邪も引かず、幼稚園を休んでいない。

 

保育園初年度の三男も兄弟から昨年はかなり移されまくったので、やはり彼もいい感じ。

 

それにしても言うことを聞かない聞かん坊になって来た。特にツインズはひどい!

 

最近は3人をまとめてお迎えに行き、連れて帰るが、この往復の約30分で1日分の生気を全て吸われてしまう感じ。現在労働時間が昨年までの半分の4時間。(以前は昼食も両親たちと一緒だったから9時間!) 疲労感は変わらず。

 

まだ三男の反抗など可愛いものだが、ツインズに手が掛かる。幼稚園でも有名なようで、「大変ねー」と先生方に同情され、知らない幼稚園ママ達にも「3人?wow!」とよく言われる。本当にワオ!な子供たち。苦笑

 

まず迎えに行くと居残りの子達ばかりが1クラスにまとめられているが、私を見つけるとダーッと教室を脱出し、2人で長い廊下を駆け出す!まずは着替えさせなくてはならないが、履いていた上履きはその辺に投げ出し、拾って追いかけて、着替えさせるのも一苦労。毎回このク○ガキ!と思うくらい、言う事を聞かない。話を聞かせようとしても、まずあちこちに気が散漫し、目を見ようともしないから、何を言っても聞こえていないのだ。

 

朝から、早い時だと8時から18時まで幼稚園。帰宅後1時間後は夕食だから、その時くらいテレビを見せてもいいんじゃないの?と思うが、ママさんはダメと言う。

 

なんとか会話を充実させようと思って、今日は学校で何をやったの?と聞いても”niente!!”何もしていない!と言うものだから、じゃあ給食では何食べた?ピッツァはあった?プリンはあった?と適当な事を言っては彼らに話させる。

 

ところで、まだ立春の前までは18時お迎えだと月が出ていた。毎日「あっお月様はどこにいる?」空を見ながら歩き、(しかし足元も気をつけないと犬の糞があり危険!) ある日「月の中に何が見える?」と聞いてみた。日本だとウサギがお餅つきをしていると言うのではないだろうか?長男は月に顔が見える!と言った。ニコちゃんバージョンか!それともテレタビーズのお月様バージョンか?笑

 

「T子、月が綺麗だから写真を撮って!ママとパパに見せてあげよう!」次男が言った。

 

 
早速帰宅して、すぐに次男は、キッチンで仕事をしている母親に、「ママー、今日の月はすごく綺麗だよ!T子が写真を撮ってくれたんだ!」と話したが背中を向けたまま「ふーん」で終了。嗚呼。
 
次男は、放っておけば平気で1-2時間は喋りまくる。しかし、「おしゃべりな子」=「コミュニケーション能力が高い」というのはまた違う。
 
一方的に自分ばかり話しているのであれば、相手との意思疎通ができているとは言えない。
 

コミュニケーションとは、「意志や感情などを伝え合うこと」。ここで大切なのは、「伝え合う」という点。


ママさんは本は沢山読んであげている。でも子供たちがどう感じたか?誰が何をしたか?何をしたかったか?感じさせたり、引き出してあげることも大切なんじゃないだろうか?

 

自分の意思や感情を言葉などでわかりやすく表すということだけではなく、相手の伝えたいことが何かをきちんと理解できる。それができて初めて、「コミュニケーション能力がある」と言える。

 

目を見て反応を見る。自分の子育ての時、そこまで余裕はなかったなあと思う。だからツインズの両親が自宅で仕事をしている分、余裕がないのもわからなくはないのだが...。

 

夕陽を見て綺麗だなあと感じられる子に育って欲しい。


今日の一句

引き出そう コミュニケーション 子供の芽