クリスマスの祝福 2023 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 
 

師走は師が走る...というが、走るのは、ここイタリアの聖職者も同じ。クリスマス前の待降節に入ると(ミラノのアンブロジアーノ典礼は6週間)地元教会の聖職者達が各家庭にクリスマスの祝福にやってくるのだ。 

祝福とは、イタリア語で"Benedizione"と呼ぶが、Bene(善)+Dire(言う)から来ており、神の恵みを祈る、または、その祝福を与えることをいうが、最近は、聖職者数も足りず、教会のシスターや教会の役員達の祝福班が回っている時もあったが、現在は我がパロッキア(小教区教会)に関しては二人の司祭が回っている。

 
ちなみに我がパロッキアの主任司祭は60歳くらいだが、もう一人の司祭は80歳。夜のミサを終え、18時半~20時半くらいに回っているのだが、何せ地域の所帯数は多い。しかしその中でも、他宗教であったり、イタリア人であっても無宗教や祝福を嫌がる家庭も多いので、我が地区に関しては、お知らせは来るが、希望者のみの訪問となる。
 
とはいえ、私の帰宅は早くても20時。空手の稽古があろうものなら21時を過ぎる。この時期、夫は日本出張でいないことが多いし、子供たちにしても同様。
 
私がいつ、確実に家にいる、と言い切れないので希望は出さなかった。アパートの住人は8軒だが、教会に通っているのは、私ともう一軒のみ。祝福に来ていただくならば、一緒の日が良いにきまっているが、私自身家にいられないのだから、どうしようもない。
 
案の定いつ希望を出すか?数週間前に、そのご婦人から電話が来たが、彼女の希望日に来てもらって私が家にいればいいが、ダメであれば仕方ない、といった。
 
昨年も80歳の司祭と何度もやり取りをし、やっと決まった!と思ったら、司祭が家を間違えて来なかった!なんてこともあった。苦笑 その後再々アポを取り来てくれたが....。
 
今回も然り。訪問の日、時間きっかり仕事を上がったが、トラムとバスで帰ったのが行けなかった。乗り継ぎが悪く間にあわず。また連絡を取り交わさなければならないが、今週はも無理だし、週末は司祭の予定がいっぱいらしい。あちゃー。
 
来週も綱渡り状態...遠隔での祈りで良いわ!!苦笑
 
とはいえ、信者であろうと、なかろうと、別の信仰を持とうが、持ちまいが、全ての人にクリスマスが喜びと平和で満たされることができますように。 
 
上記のカードは、シッター先に来た祝福のお知らせのカード。
 
 
2023年降誕祭への祈り
主があなたを祝福し、守ってくださいますように!
主が御顔をあなたの上に輝かせ、あなたに慈しみを与えてくださいますように!
主が御顔をあなたに向け、あなたに平安を与えてくださいますように!