祝福とは、イタリア語で「Benedizione」と呼ぶが、Bene (善)+Dire (言う)から来ており、神の恵みを祈る、または、その祝福を与えることをいうが、最近は、聖職者数もたりず、助っ人として、呼ばれる聖職者達も多いそうだ。逆に、我が家の地域も、今年から聖職者だけではなく、シスターと教会の役員達の祝福班というのもできて、我が家には、初めてシスターと一般人が来る予定だと連絡が来た。
しかし、その日は、夜8時過ぎないと誰も帰宅しない忙しい一日。
来宅予定は、夕方4時から8時までと、4時間内。我が家のある通りには、学校や病院があるので、実際、住宅は6軒のみ。どれくらいのスピードで回るのかな・・・6時まで待ったが、待ち人来たらず。笑 玄関に、『我が家へようこそ!6時までお待ちしてましたが、8時過ぎまで留守にします。それでも、我が家のために祝福をお願いします。』と玄関にメッセージを貼って出かけた。
帰宅すると、案の定、入り口にカードとメッセージが置かれていた。
『メッセージありがとう。良いクリスマスを。』とあった。きっと、同じ聖歌隊のメンバーであるシスターの誰かしらときっと顔見知りの教会の役員が来宅したに違いない。
カードの画像は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ブノワの聖母」。
ダ・ヴィンチ26歳の時の作品。名門貴族クラーキン公より画家レオン・ブノワの手に渡り、それをロシア皇帝ニコライ2世が購入したことから『ブノワの聖母』と呼ばれることとなったそうだ。聖母マリアは幼子イエスに花を差し伸べている。小さな紫がかった白のような花が連なっているので、ラベンダーだろうか?
ちなみに、ダ・ヴィンチの聖母画で、イエスにカーネーションを差し伸べている聖母のものもある。
上記の方が、幼さが残る少女が、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と全てを受け入れ、救い主の母となった聖母マリアの謙遜さが伺われる。
私たちは皆「主のしもべ」「主のはしため」。
おのおのが、神を知り、愛すること、喜びのうちに彼にお仕えし、家族や人々に仕えるよう造られた。神の御言葉に「はい」と答え、委ねることができますように。
そして、この秋に代わったばかりの地元パロッキアの主任司祭のメッセージが印象的だった。一人一人が、できるだけのことを、ただ神様への愛のためにささげられます様に。神様は、愛の種をまき続けておられる。祈りと共に、その愛が、この家族に育ちますように。
アーメン。アーメン。
信者であろうと、なかろうと、別の信仰を持とうが、持ちまいが、全ての人にクリスマスがキリストの平和で満たすことができますように。
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