脱ギブス ~ その8 リハビリ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

水治療5日目。

 

初日は電流がびりびり感じたが、2日目からそれが無くなった。効いているのかどうかわからないが、一日おきのセラピーと合わせてみるとかなり良くなってきていると思う。

 

ところで、今回受けているセラピーは"fisiokinesiterapia"フィジオキネジセラピーという。

 

「理学療養」という意味だが、語源は、ギリシャ語のFisio 自然、 Kinesi 動き、TERAPIA   セラピー、治療。

 

人体の動き、つまり主に筋肉、骨、関節の動きに焦点を当てているが、一般的には外傷、事故、手術、ギプス、装具の使用後に行われる。私の足の甲にある中足骨もそうだが、半月板、大腿骨、手、手首、肩などのリハビリもそうだ。他にも、整形外科疾患の治療に限定されるものではなく、神経疾患、リウマチ疾患、心臓血管疾患、呼吸器疾患の治療にも応用されているという。

 

先週、専門医から受けた初診では、「受動的および能動的理学療法」というのを推奨されていたが、何をもって受動的であり、能動的なのだろう?と思った。一般的な整形外科の治療である「注射、投薬、電気(物理療法)」といった受け身の治療
(受動的治療)だけではなく、「患者自らが体を動かし、体を作っていく」能動的治療により、痛み・しびれ など体の諸症状の改善を導く治療なのだという。

 

毎回、足の指や足裏、くるぶしや踵をマッサージし、セラバンドで足首の可動域を調整。毎回動きが良くなってきているのが自分でもわかるが、それでもまだ熱をもっているので、一日3回冷やすように言われ、家にいる時は、保冷剤をタオルに撒いて足に巻いている。

 

また、二つの体重計にまたがり、捕まる棒はあるが、両足にかかる体重を平均になるよう調整する動作を5分間。左右40キロを目指して、といわれたが、初回は右38キロ、左35キロ。たまに右が40キロくらいまでいくが、どうしても左が上手くいっても36キロくらいにしかならない。それが2回目の今日、乗ったら、右が38-40キロ、左が38キロくらいまで踏ん張れるようになってきた。

 

松葉杖をつきながら、正しい姿勢で、正しい歩幅を意識して歩く。

 

今日は松葉杖は一本。右ひじで抑えながら、正しい姿勢で、正しい歩幅を意識して歩いた。とはいえ、まだ骨折用の靴を履いているので、バランスはとれるが、徐々に靴を取る練習もしていくという。また、足裏の筋肉を鍛えるため、足の指で物をつかむような丸める練習や、足裏を床につけたまま指を持ち上げる練習。どれも15回を3セットずつ。家でも繰り返す。

 

落ちた足の筋肉は徐々についてくるから問題ないとのこと。

 

先週受けた骨密度の検査は、9年前に受けた検査と比較したら、腰椎は多少数値が落ちていたが、骨密度が最も多い、29,1歳の骨密度を100%としたときの比較が、81%、大腿骨が79%。大腿骨は75%からアップしていたから驚いた。今の時点でサプリを飲む必要はないといわれた。それでも骨折する時はするのだ。とほほ。

 

いくつになっても、自分の足で歩くこと。頑張らなきゃ。