無賃じゃないのに不正乗車 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

先日、次男が友達と湖に出かけてくると言って出かけて行った。
 
その一時間半後くらいに、彼から「僕はチケットをちゃんと持っていたのに、刻印をしていなかったから罰金を支払うことになってしまった」と言ってメッセージが来た。
 
10:50 ガリバルデイ駅発 レッコ湖行きの電車であったという。あら私が、やはり春に刻印をしていないと車掌に言われ、本来なら罰金だったのだが、すっかり忘れていて今到着したこの電車に乗ってきた、とある意味駄々をこね、じゃあ今回は特別よ!と言って見逃してもらった、あの電車だ。
 
大体長距離電車でない限り、車掌が回ってくる事はほとんどなく、オンラインで購入したチケットは刻印の必要がなく、駅で購入するチケットのみ刻印が必要となる。
 
 この機械は、ホームやホームに上がる通路にあるのだが、意外に気が付きにくい。バスやトラムのように、乗車口に機械があれば刻印できるのに、なぜそうしないのだろうか?
 
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次男が購入したチケットは、電車が発車する1分前に購入されているのが、印字されておりよく見ればわかることだから、急いで乗りこんだから刻印を忘れた、と言えば良かったような気がするが、意外にそういうことが出来ない次男。もちろん、日本やドイツであったら、決まりは決まりで、何を言っても通らないことだろう。けれど、イタリアではちょっとごねればまあ、今回は…ということはイタリアあるあるである。苦笑
 
ちなみに、私はレッコについたホームで切符を出すよう言われたが、次男の場合は、移動中の電車の中で車掌が回ってきたのだそうだ。夏休みになり、しかも土曜日であったので、車掌が回っていたのかもしれない。
 
しかも、その車掌は、刻印しなければ、何度も使用する可能性があるからダメなのだ、と言っていたそうだが、であれば、使用不可にするために、何か記をつけるべきなのに、そのまま返してきたそうだ。アホじゃん!
 
そして、罰金の通知はこれから自宅に送られてくるという。「僕はどうすればいい?」と次男。そこで、親が払うのも違うでしょ。
 
いずれにしても、ガリバルディ駅に関しては、地下鉄にそこまで定期なり切符で乗って行き、国鉄に乗り換える際、一度改札を出て、切符を買うが、既に駅構内にいるので、そのままホームに行くことになるが、慣れていない人には刻印機の場所はわかりづらく、急いでいれば余計に刻印のことまで気づかないことだろう。必ず刻印できる場所を設けるべきだし、そのせいで罰金対象者になる人も少なくないはずだ。ひどい話だ。
 
また、刻印機が壊れていたり、綺麗に印字されないことだって、あり得ることだろう。乗車した際、刻印されていない場合は、乗客者に日時と乗った駅名を記入してもらうと良いと、言う。
 
イタリアで移動、旅行する際、覚えておきたいことの一つ。