ケフィールの怨み | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

昨年友人のジョスリンにケフィール・グレインを分けてもらい、面白いくらいに増えてきた。
 
私の腸の方も調子良く、毎週作るのは苦でもないし、微妙な味も毎朝ジュースと割るとちょうど良い。特にリンゴジュースかグレープフルーツジュースで割るのが好きだった。
 
しかし、ある日冷蔵庫から出して、プラスチックのざるを使って、グレインだけ残して、ケフィールウオーターだけ別の瓶に移そうと思い、キッチンにボトルを置くといきなり瓶の底が抜けシンクに流れてしまった。圧力でそういうことが起きるらしいがびっくり。ガラスが割れたことで慌ててしまい、グレインが…!
 
それでも残ったグレインをまた増やしていけばいいと思って小さい瓶で頑張っていたのに、ざるにあけたグレインが消えた。
 
夫に聞くと捨てたと言うではないか!!
 
「なんで?」
「虫がついてたから」
一緒に作るフルーツのカスが入っていたかもしれないし、虫がたかった可能性もなきにしもあらずだ。でもまたゆすげば問題ない。
 
「これから仕込むつもりだったのに。なんで一言聞いてくれないかな?」
 
頭に来るよりもショックの方が大きい。しかも無言。
 
すぐに牛乳でケフィアを作っている友人にメッセージをしたら、すぐに電話がかかって来た。「え~っ。すごいショックじゃない?捨てるなんて信じられないわ」と友人。近くに夫がいて話しづらい。「そうなのよ。参っちゃう。」
 
それからケフィアを分けてくれたジョスリンにメッセージを送ってみた。
 
しばらく会っていなかったし、「元気?」と聞くと、今パリにいて、彼女のパリのアパートが不在中の階上の家から水漏れがあり、とんでもないことになっている…と愚痴があふれるように書かれており、しばらく聞き役。というか相槌を打つように、「大変だったね~」、「へ~」、としか書けず。
 
その後、「T子どうしてる?」と聞いてきたので、骨折の件から、ケフィアのことを話すと、「実は彼女のケフィアは死んでしまった。(‼)今から作って増やし、それから分けてあげるわ!」という。爆 え…っ!!そして、私の状態を気遣いながらも、ミラノで起きた彼女の知っている自転車による事故を書くわ、書くわ、書くわ…。
 
「命があって良かったわよ。自転車に乗るにはヘルメットは絶対かぶらなきゃだめ。ヘルメットといえば、自分は家の中でボールで足を滑らし、転んで頭をテーブルの角に打って…」と長い文章。苦笑 私と同じ病院で頭を4針縫ったと言っていたが、スタッフたちは皆親切で大満足だ、ということだった。
 
また、「パリで欲しいものある?」「紅茶はまだある?」とマシンガンのように聞いてくる。彼女と知り合い、かれこれ20数年。パリに行く度、マリアージュの紅茶をはじめ、食材をいろいろと買ってきてくれる。逆に私も帰国の際、彼女に沢山お願いごとをされたが、特に今でこそどこでも売っているセラミックの包丁は以前京セラでしか売っておらず、何本持ち帰っただろうか?彼女は古い家具の修復を趣味でやっているので、日本製ののこぎりも取り寄せて持ち帰ったことがある。爆
 
結局彼女はいつパリから戻ってくるのか言ってなかったし、ケフィアは今はないのね…ということで、探しに行くにもこの足なので、少し待つことにした。涙