フルーツケフィール | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

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友人のジョスリンに飲んでみてと言われケフィール(Kefir)をもらった。

 

ケフィールとは、ケフィールグレインと呼ばれる乳酸菌と酵母の共生発酵している菌体の塊(粒。大きくなるとカリフラワーに似ている))で、ロシアのカフカス地方で牛乳やヤギの乳、羊の乳を原料にして作られてきたのだそうだが、ジョスリンはキノコがどうこういっていたので、キノコを発酵させたものか?と思ったら、大間違いだった。爆

 

ケフィールのスペリングを想像し、それなら日本だかイタリアでヨーグルト飲料で見たことがあるな…と思い出した。

 

FAO(国連食料農業機関)の食品規格によれば、ケフィールの中には次のような菌が共生しているそうだ。

 

Lactobacillus kefiri(乳酸桿菌)

Leuconostoc(乳酸球菌)、Lactococcus(乳酸球菌)属の菌

Acetobacter(酢酸菌)属の菌

Kluyveromyces marxianus(乳糖発酵性酵母)

Saccharomyces unisporus、Saccharomyces cerevisiae、Saccharomyces exiguus(非乳糖発酵性酵母)

 

菌の作用はよくわからないが、乳酸菌と酵母を結合させたり、整腸作用とかさまざまな様子。

 

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/sh-proxy/en/?lnk=1&url=https%253A%252F%252Fworkspace.fao.org%252Fsites%252Fcodex%252FStandards%252FCXS%2B243-2003%252FCXS_243e.pdf

 

調べてみると、日本では牛乳と混ぜてヨーグルトやヨーグルト飲料のように作っているレシピを見たが、ジョスリンが教えてくれたのは、水とフルーツでつくるフルーツケフィールであった。

 

彼女のおすすめは、レモンの輪切りとドライイチジク、ドライプルーンと黒砂糖を混ぜ、48時間置くと発酵してくるので、それを別のガラスの容器に移し保存、飲むのだという。発酵しているので、多少苦みのある軽い炭酸ソーダのようになるが、悪くはないかも。ちなみに濾し器は金属製はだめだそうだ。スプーンも木製を使用すべきなのだそう。

 

夏になるとデトックスウオーターを作っていたが、乳酸菌や酵母菌が多く含まれているので、腸内環境を整え、免疫力や肝機能を高める、胃液の分泌を促す、コレステロールや中性脂肪を減らすといった、さまざまな効能が期待できるだろう。

 

ジョスリンのおすすめの他に、いろいろなレシピを検索したら、レモンの他にオレンジを数切れ、また、シナモンやレーズンも美味しいということであった。

 

健康オタクの友人にケフィールグレインの話をすると、しばらく飲んではいないけれど、やはり家にあるということだった。グレインは生きているので殺してはいけないと思い、栽培?しているけれど、大きくなるからかわいいのよ!と友人。マリモじゃないんだからさ…爆

 

今後フルーツケフィールを飲んで、体がどう変化するのか?また、ケフィールグレインがどれくらい大きくなるのか楽しみだ。笑

 

 

* 画像の右側はフルーツケフィール。左側は新たに仕込んで発酵待ちのもの。