アジサイの季節 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

先日日本の長男から「元気?」と連絡が来た。

 

たまにメッセージで一言二言のやり取りはあるが、時差と生活時間が合わず、電話で話すことはほとんどなく、様子は同居中の母から聞くくらい。

 

その日は、皮膚科病院へでかけ、その帰りの散歩途中だと言っていた。私も3年前父の件で、長く帰国している間、しょっちゅう散歩していた山林だ。電話の彼の周りからは、鳥の鳴き声や風の音がしていた。特に鶯の鳴き声を懐かしく思った。

 

 

実家近所には『紫陽花寺』と呼ばれるくらいアジサイの多い寺があるのだが、普段は7月に帰国していたので、アジサイの満開時を見たことがなかった。

 

私はどの花も満開になる前にひっそりと咲いている時期が好き。

 

桜ももちろん満開時は、それはそれはお見事だと思うが、三分咲き、五分咲き、七分咲き…その季節に心躍る。だからと言って、散って終わるわけではない。葉桜に若葉が出始め、新緑に覆われる姿も好きだ。(結局全部好きなのだけれど)

 

上記3年前のこの時期、紫陽花寺には、もう満開かな?人の出が多いかな?などとしょっちゅう気になって足を運んでいたものだ。あの数か月で何年分も通っただろうか?笑 

 

長男は何を思い、そこを歩いていたのだろうか?実家からは近いが、駅や出先から行くには、かなり回り道になるところ。

 

我が家のあるアパートの中庭にはアジサイが数多く咲くので、のぞいてみたら、陽の当たる場所によって開き具合がさまざまであった。

 

 

 

 

 

アジサイの花言葉は、「移り気」や「浮気」「無常」。 この花言葉は、アジサイの花の色が時期によって変化することから付けられたと言われる。 色ごとの花言葉は、「青=辛抱強い愛情」「ピンク=元気な女性」「白=寛容」

 

個人的には、ライムグリーンのアナベルが好き。土壌の酸度に花の色が左右されないのだそうだ。よって、花言葉も、「ひたむきな愛」「辛抱強い愛情」と、一途な思いを込めた花言葉がつけられている。

 

私も、花言葉に心躍らされるとは乙女のようだな。爆