1週間遅れの復活祭 2023 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

時間が過ぎるのが早すぎる。1週間前に復活祭を迎えたのに、今やもっと前のようだった気がしてしまう。

 

土曜日にある食事会があり、帰りが遅くなりバスに乗っていたら、かなり混み合っていて、しかもその乗客が皆エジプト人の家族連ればかりであった。何かあったのか?と思ったら、そうだその日は正教会の復活徹夜祭があり、教会の帰りエジプト人なのだ!と判明。

 

ところで、今日在ミラノカトリック日本人会のミサが午後から行われた。先月は急遽キャンセルになってしまったので、久々の日本語ミサ。

 

毎年ゆで卵を奉納をしているので準備して持って行った。

 

卵用のフィルムは昨年、偶然東欧の食材を売っているお店に置かれていることが分かり、購入しているが、切ったフィルムを広げ円筒状にし、予めゆでておいた卵を入れ、80度の熱に潜らせる。そうするとフィルムがパリパリパリ...と縮みピタッと卵に貼り付くのだ。

 

スーパーで売られている卵は、MサイズとLサイズがあるが、フィルムそのものにもサイズがあったことを昨年知り、大きいものを購入した。

 

ところで、日本では、聖句の入ったかわいらしいフィルムが売られているようで、ネットで検索していたら、幼稚園生でさえ綺麗にゆでて作れる代物。しかし、こちらのフィルムは、というよりもイタリアの卵は、たとえMであろうが、Lであろうが、微妙にサイズが個々に異なり、同じサイズのフィルムでも入るものと入らないものがあることが判明。ゆで卵が熱かったせいもあり、へたすると、そのままフィルムがくっついてしまい失敗したものもあったし、ぎりぎりで破れてしまうものさえあった。

 

また、日本のフィルムよりも少し長めなので、素早く上下適度な間隔でフィルムを入れないと、下の方が長めで中途半端に固まり、不恰好になってしまうものもあった。それでも後から再び熱湯に入れると、ピタっと卵にあった形に縮むのでそこそこに調整できることを習得した。

 

 

 

不覚ながら、出来上がった卵の画像を撮り忘れた。

 

 また、こちらは別のメンバーが作ったゆで卵。目がくりくり可愛い。
 
この日は「神のいつくしみの主日」と呼ばれる日であった。
 
聖ヨハネ・パウロ二世は2000年から、ご復活の主日の次の日曜日(復活節第二主日)を「神のいつくしみの主日」と定め、この主日に神のいつくしみに対する特別の信心を行うよう望まれました。それは信者たちが聖霊の慰めの賜物を豊かに受け、神への愛と隣人への愛を強め、成長させることが出来るためだという。この信心によって、信者たちはそれぞれ自分を反省して、罪の赦しを得た後、兄弟姉妹をすぐに赦すよう促される。
 
そして、今日の福音は、イエスの復活を「自分の目で確かめるまでは決して信じない」とその報告を頭から否定する不信のトーマス。

信仰とは、ある意味、常識を越えた世界との出会いと言えるかもしれない。特に試練が多ければ多いほど、不信感に陥りやすい。
 
冊子の共同祈願はまさに、願いそのものであった。
 
『神に心を閉ざし、隣人にも無関心になりがちな現代の人々が、神のことばに出会い、互いに信じ、愛し合う喜びを知ることができますように。』
 
『武力行使の犠牲となっている人々を顧み、人道に反する業を退けてください。神を畏れ敬う心によって、平和の実現に向かえますように。』
 
久々ミサに参列した人の中には、家族にロシア人がいる人もいれば、また会場になっているミラノ会の食堂では、さまざまな司祭が出入りし、偶然にも総長にお会いすることもでき、ご挨拶ができ、嬉しかった。
 
偶然にも私の洗礼記念16周年でもあり、主の死と復活を記念する秘跡に与り、いつもその恵みによって生きることが出来るよう祈りと感謝を捧げた。