今回はイタリアの救急病院・プロントソッコルソ(PS)に私がお世話になった。ありえーん!
木曜日、仕事中、シッター先のソファの向こう側にあるおもちゃ箱におもちゃを取ろうとしたのか、おもちゃを置こうとしたのか忘れたが、ソファの肘枠に手をおいて屈んだら、なんとその手が滑って胸を打った。微妙に嫌な音がした。折れた?
痩せていることもあるが、棒術で私の肋骨はあざだらけ。よく今まで骨折しなかったと思うが、空手でも両腕の肘から下もあざだらけ。こんなあざを見たらDVだと思われるのではないだろうか?苦笑
話は基、疼痛はありながらも、骨折しようが、ひびが入ろうが、治療法はなく、ただ治るのを待つしかない。単なる打撲かもしれないし、と思い、とりあえず帰宅してから湿布を貼り、翌日は私用があり空手の稽古には出なかった。普通の生活をし、シッター先の三男を抱いたりもしていたのだが、これくらいの生活なら支障はなかったのかもしれぬ。
翌日の土曜日、棒を担いで空手の稽古に出かけた。私を車で抜いていった門下生にすごいでバランスで自転車に乗ってますね!怖くないですか?と聞かれた。確かにバランスが重要で棒袋の袋を肩に斜め掛けするが、その紐の長さや体に当てる角度が重要だ。以前太極拳をやっていた際、木製の刀やサーベルをやはり肩にかけ、自転車に乗って稽古に出かけ、その足で次男のお迎えに行くと、小学生たちにNinja?Ninaja?と言われたものだ。爆
またまた、話がそれたが、黒帯の練習時間、棒を振った。棒は体と一体化するので、棒が長い分(180センチ)身体操作として意外に体全体を使う。軽く棒を振ったつもりだったが、激痛が走った。やばっ。その後、通常の稽古に入ったが、苦しくなり列からぬけた。
結局指導もあったので、そのまま3時間残り、帰宅し簡単に食事してからPSへ出かけた。
2週間前、次男が頭を打ってPSへ行ったが、その病院とは別の整形外科専門の救急病院へ。そこは私だけで3度目。打撲と骨折。一年半前に自転車で転んだ時は別のPSへ出かけたが、在伊30年、なんだかんだ自分だけでPSに6-7回は行ったのではないだろうか?日本にいた頃、そんなに救急にかかるということがあっただろうか。爆
16時3分受付、受付番号8817番。診察に呼び出されているのは、私よりも40番ほど前の番号。えっ???待合室はいっぱいだが、患者一人に一人、又は両親やら家族全員で付き添ってくるから待合室はすごい人になる。しかも、一般の総合病院のPSと違って、怪我もほとんどの人が足の怪我で、本当に緊急な人や車椅子の人は別の待合室にいたので、私がいた待合室は比較的上半身は問題ない人ばかりなのでうるさい、うるさい…皆、本当に病人なわけ?と思ってしまったくらいだ。
周りの話が聞こえてくるので、何気にわかったのは、私の横にいた70代あたりの女性は足を打ったようで14時にPSに入った受付番号8801番。そして、私の正面にいた19歳の女性は、プールの監視員をしており、足の指先がガラスの戸にぶつかったそうだが、見るとどこの指?というくらい、色が変わったり、腫れあがった指はなく、強いて言えば一本爪が微妙にブルー掛かっていた彼女は8809番。15時半にPS入り。私より40番も前の人は一体何時に受付したのだろうか…?
先々週、次男がPSにかかった時は、最終的に6時間かかったが、同日この整形のPSでは11時間待ちという人もいたらしい、と誰かが言っていた。恐ろしすぎる…
どうせすぐに呼ばれないだろう…座っていたらウトウトし始めてしまい2時間近く居眠りしてしまった!本を読み始めたが、退屈で進まず。
そこで待合室に、もしやバレーボールの選手が試合会場から運ばれてきたか?というようなユニフォーム姿でまさにそんな体型の若い女性が松葉杖をついて入って来た。しばらくすると、その両親が入って来て、まあ車椅子の方が良いのでは?氷は要らないか?水は欲しくないか?大丈夫か?と大騒ぎ。
色々な人に待っている状況を聞き、そうそう順番が回ってこないとわかったら、母親は娘に、もう成人しているのだから、終わったら連絡をくれれば迎えに来るから…と言いだしたが、娘は万が一手術だと言われたらどうすればいいの?と半狂乱。そんな緊急事態だったら、すぐに呼び出されてるって!そこでまた父親が、大丈夫だよ、大丈夫。一緒についていてあげるから…とまあ"PSお茶の間劇場"化し、大声でのやり取りが過保護過ぎない?!と思い切り呆れて白い目で見てしまう…。
先々週、次男がPSにかかった時は、もう成人だし、一緒に付き添っても何もしてあげられることもなく、受付、診察、検査…すべて対応は自分でできるわけだし行く必要ないよね?と言った私は鬼か…苦笑
また、待合室に二人の警察官が入室し、○○さんはいるか?と尋ねてきた。どうも交通事故に遭った人がいたようで、その事情聴取のようであった。いきなり大きな声で「ピッツアが配達されてくるわよ~!」と言うご婦人あり。待合室はいろんな人がいすぎて人間観察は飽きることがない。苦笑
続く…
