「聖ヨセフの祝日」と「父の日」 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

3月19日は、San Giuseppe(聖ヨセフ)の祝日。
 
聖母マリアの夫、イエス・キリストの養父であるヨセフは、ユダヤの王ダビデの子孫であった。

ヨセフは、新約聖書に記されているように「正しい人」であり、結婚する前にマリアが身ごもっていることを知ると、それを表ざたにすることなく、縁を切ろうとした。しかし夢に現われた天使が、マリアを妻として迎え入れ、マリアの産む子をイエスと名付けるようにとヨセフに告げたので、イエスの養父としての使命を担った(マタイ11:18-24)。
 
そして聖ヨセフが教会暦で祝われるようになったのは、10世紀の西方教会において。また、聖ヨセフへの崇敬は、聖母マリアと幼いイエスに対しての優しい愛からだと言う。
 
聖マリアを「教会の母」、聖ヨセフを「教会の保護者」として祈り、イタリアやスペインなどカトリックの国では聖ヨセフの祝日を「父の日」としている。
 
ちなみに、この日が日曜日や、聖週間にあたる場合は、移動されるので、今年は3月20日が祝日となるが、今朝のミサでは、全ての父親に祝福がされていた。
 
余談だが、日本の雑節では、今は春のお彼岸でもある。お彼岸中にイタリアで「父の日」。
 
父を思い起こし、感謝を捧げた。