プロテスタントの牧師であった故・河野進先生の詩の中に、「香り」というタイトルの詩がふたつある。
『みどりごには母乳の香り/学者にはほんの香り/医師には薬の香り/百姓には土の香り/漁師には海の香り/大工には木の香り/画家には絵の具の香り/信徒にはキリストの香りがただようように。』
『まだ冬の春の朝 どこかに梅の木があるらしい ふくよかな香りが ただよってくる わたしの近くを 通りすぎる人々に キリストの香りを 贈らせてください』
そういえば、聖母マリアはラベンダーの香り、という話を聞いたことがあり、あれっ白百合じゃなかったの?と思ったが、白百合は聖母マリアの純潔の象徴。ラベンダーは、聖母マリアがイエスの産着をラベンダーの香水を使って洗濯していた、という言い伝えからそういわれたのだろうか?ちなみにラベンダーの語源は、ラテン語の「洗う」を意味する"LAVARE"。イタリア語のラベンダーも"LAVANDA"という。
それをいうなら、マグダラのマリアがイエスの足に「ナルドの香油」を注ぐが、あれも香りが強く、しかも高価であったと聖書に記されている。(ヨハネ12:Ⅰ-8)
優しい香りは、脳のα波を放出し、体も心もリラックスさせてくれる、いわゆる癒し効果がある。
忙しい時こそ、香りで癒されたい。
ところで、バルコニーのヒヤシンスが咲きだした。家の中であったら、優しい香りが充満するが、バルコニーだと鼻に顔を近づけなければなかなか感じられなかったが、そうそうこの香り!と思って嬉しくなった。

