タータ日記 〜 その59  一家に一台 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

以前も書いたことがあるが、イタリア、ミラノで特に子供のいる家庭で一家に一台必要なのは、エアロゾル。耳鼻科で治療に使う吸入器・ネブライザーだ。
 
「ネブライザー」とは、喘息や気管支炎、咽頭炎,喉頭治療などの薬液を霧化して気管支や肺におくるための医療機器。
 

以前、長男が使っていた部屋で、現在私が寝ているのだが、先日来ていた長男にその部屋のベッドに寝かせようとしたら、どうも調子が悪くなるというのだ。私はなんでもないのだが、何か湿気を感じ?カビなのか?ほこりなのか?咳が止まらなくなり苦しいというので、仕方なく居間で寝てもらっていたのだが、その後ももともと鼻が弱いということもあるのが、毎日ネブライザーを引っ張り出して吸入していた。

 

日本だと毎日耳鼻科に通院し、吸入治療しなくてはならないことも、自宅に吸入器があれば安心。

 

子供達が小さい頃は、この吸入器に生理塩水に、去痰剤、場合によっては、気管支拡張剤、抗生剤も混ぜて吸入させていた。

 

現在シッター先では、とにかく、子供達全員が鼻をたらし、咳が止まらない。痰が絡んで胸がゼイゼイしていることもよくある。

 

そこで、購入したのが、てんとう虫の形をした吸入器・レッラ。昨年は、マスクを当てさせるだけでも力づくて本当に大変だったが、最近では、進んでしてくれるようになった。

 

今日は、三男の小児科検診があったため、私が保育園へツインズを迎えに行った。帰宅するとまずはおやつタイム。お茶を入れ、クッキーやら果物、またはヨーグルトを食べさせるのだが、二人ともあまりにも鼻がたらたらひどいが、無理に私がティッシュで拭こうものなら大騒ぎ。なるべく本人に拭き、鼻をかませようとするが、今日は2人とも簡単に受け入れてくれ、レッラする!と言い出した。「COCINELLA(コチネッラ)てんとう虫のレッラ?」と聞くと、二人ともSi!というので準備した。

 

彼らの家では、ただ生理塩水を入れるのみ。二人とも、マスクで鼻を抑え、じっとしているが、せいぜいじっとしていられるのは、数秒。交代にやらせるが、それでも数分までには至らない。手持無沙汰で自分にも吸入器を当ててみた。ちょうど喉がイガイガしていたので、ちょうどよかった。笑

 

吸入が終了すると、「レッラがお昼寝するよ」というので、どうするのか?と思っていたら、ちゃんと箱にしまってくれた。すごいではないか!ママがいない方が聞き分けが良いか?爆

 

イタリアでは、パンデミックとは関係なしに、病院にかかりたい時にかかる事は、救急以外まずありえない。だから、毎日耳鼻科で吸入治療はありえないのだ。

 

だから、ちょっと鼻やら気管がまずいぞ!という時は、非常に便利。一家に一台、必需品である。