ポスト・バケーション・シンドローム | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

Post-Vacation Hangover

 

ついに9月に入り、親にとって3ヶ月と言う地獄の夏休みもついに終了間近!新学期のカウントダウンがいよいよ始まった!(我が家の次男、宿題やったのだろうか?)

 

イタリアの学校ほぼ全域で9月12日の週から始業となる。

 

気になる新型コロナウイルス感染防止対策の制限は8月31 日に終了し、政府は今のところ制限を延長するつもりはないため、全員マスクなしで授業受講が可能となる。当然だが、37.5 度以上熱がある場合は出席禁止。

 

ところで、先週から、朝の道路も地下鉄も人がどっと増えた。皆バカンスが終了し、職場復帰し、日常生活が始まったということだろう。

 

興味深かったのは、英紙ガーディアン紙が休暇から戻った人々がポスト・バケーション・シンドローム(またはブルー)休暇後症候群 (PVS)に最も苦しんでいるヨーロッパの都市ベスト3を発表。特に仕事に関して最も忙しく、ポストバケーションシンドロームを抱えるのは、1位ミラノ、2位ロンドン、3位ブリュッセルということだった。

 

ポスト・バケーション・シンドローム/ブルー。聞きなれない言葉だが、いわゆる「夏休みボケ」だろうか?

 

私は、仕事をするのが好きだから、休暇で充電すれば、オンオフで自然にスイッチが入るのでは?と思うが、誰もが同じとは限らない。

 

確かに、この2年間、パンデミックで働き方が変わってしまった人も多いはずだ。ICTの活用によって従業員が「いつでもどこからでも働くこと」を可能とするテレワーク、スマートワークによって、ワークスタイルが多様化してきた。逆に今までの事業や組織の在り方を見直すことも多かったはず。

 

いずれにしても、夏休みがあけ、あまりやる気が出なかったり、だるい、という状況があるとすれば、自律神経の乱れが原因だという。

自律神経には交感神経と副交感神経の二種類があるが、前者は活動する時、後者は眠っている時などのリラックスしている状況で働く。その副交感神経が長期休暇のあと、優位なままでいて、スイッチが入らないので、だるさが出てくるという。また、生活のリズムが変わることで、自律神経が過敏に反応し、それが体に悪影響を与える恐れもあるというのだ。

 

そこで有効なのは、言うまでもなく、早寝早起き(私には早寝は無理!)栄養バランス。最低限の運動をする!と当たり前中の当たり前的な内容なのだが、余談だが、9月3日は「睡眠の日」。 これから迎える秋は「睡眠のゴールデンシーズン」と言われている。この「睡眠の日」は春と秋の年2回、春は「世界睡眠デー」である3月18日秋は「ぐっすり」の語呂合わせから9月3日なのだという。

 

だいぶ暑さも和らぎ、気候も快適となってきて、よく眠れそうだが、まだ蚊がいるので、朝方目を覚まされるのだ!

 

まあ、私の場合、一日ツインズに振り回され、なおかつ来週から空手の稽古が始まり、師範なき道場をどのように導いていくか蓋を開けてみないと全くなんともわからないが、多分疲れ切って、朝まで熟睡だろう。