仕事帰り、週末日本から来る友人に渡したいものがあり、スフォルツエスコ城近くのお店に行きたかった。
仕事先からの方向としては、トラムが行き来するトリノ通りを上り、ドウモ脇を更に進むが、まだ今週あたりはドウモ近辺は別として今だ閉まっているお店が多いミラノ。
ところで編みかけの友人用のバッグの糸が足りず、糸屋さんもやっと夏休みが明けた!と思っていたら今月いっぱい営業は午前中のみと言うじゃないの!行けないし...。また、友人と約束していたアペリテイフのお店だって、開いている!と聞いて行ったのに、午後15時までの営業だった!そりゃないじゃん! 結局サーヴィス業もしっかりお休みを取るし、開けても営業時間はミラネーゼが戻ってくるまで調整中....私なんぞ仕事復帰して1週間。いきなりハイテンションのハードワークで一気に2キロも痩せてしまったのに、町はまだまだのんびりムード。
話は基、一瞬自転車を仕事先に置いて、トラムで買い物をし戻ってこようか?とも思ったが、なんとかなるだろうと思い、自転車でトリノ通り方面に向かった途端、チンチンチンチン!トラムにクラクションを鳴らされてしまった。道路右側には車が駐車されているから、その脇を走ると後ろからトラムが来るとギリギリ危険なのだ。
こっわー!
早速裏道で別のルートを通った。車の通りは少ないが、途中から石畳になる。
ミラノの中心地は石畳が多い。しかもトラムやバスがばんばん通る。かと思えば以前のトラム通りで、現在トラムは通っていないが、線路だけは撤去されていない通りも多い.とにかく、ガタガタガタガタ車体は揺れ、下手すれば篭のバッグの中身が飛んでしまうし、最悪自分もスリップする危険性さえある。
そうでなくても、ミラノの道路の状況は最悪。毎年あちこちで補修工事はされているが、ただ、埋め合わせているだけで、これまたボコボコ状態。そこを通過を避けられないとボンっと跳ね上げられてしまうことも…
というわけで、ここ数日の朝の通勤も石畳に入ると、抜けるまでの間は冷や冷やもの。9月からは自転車通勤は辞めてようと思っていた矢先…
目的地であるお店手前の狭いトラム通りであるマジェンタ通りで(これまた石畳)後ろからトラムが来ていることが分かったので、逃げ切れるところまで走ろう!と思ったら、ボンっと体が浮いた瞬間、足がいきなり軽くなった!なんだこの感覚は???
すぐに道路の右脇により、ペダルを回してみたら、後ろのチェーンが外れているではないか!さすがにこの衝撃が毎日続いたら、タイアもチェーンもたまったもんじゃないだろうな…先日修理に出した時、ミラノのどこを走っているかわからないが、距離と道路状況によっては、タイアの消耗はかなり変わってくるよ、と注意された。ですよね…
とりあえずお店が閉まる10分前に入ることが出来、買い物は終了。
さて、どうやって帰る…??
生憎、どこの自転車屋もまだ夏休み中だろう。先日タイアがいきなりパンクした際、通りがかったお店が夏休みは27日からと言っていたことを思い出した。しかも閉店は19時半。持ち込めばギリギリ間に合うか、間に合わないか?の距離。自転車押して汗だくだくで行くの嫌だわ… 結局帰宅することにした。そこから我が家はちょうど5キロの距離。1万歩か…
ちょうど西に向かうことになり、西日にあたりまぶしいわ…あ~ここを左の方向に行けばあの自転車屋だ…あと20分、あと10分ギリギリ持ち込もうか?何度も脳裏をよぎったが、前回本来のパンクに気づかなかったしな… やはり帰宅を決意。先週修理してくれたおじさんのお店を通ると9月15日までお休み中であった。さすがに9月15日までは待てず。どこか違うところに持っていくわ…
とことこ1時間かけて帰宅。
新しい、といっても中古に手を加えたのだけれど、この夏は次から次へと何かが起こるわ。頭に何かがよぎった時は、その声に従うべきだったか?いや、チェーンに関しては石畳を走る限り時間の問題だっただろうな…とやたら独り言の多い夜だった。
