大暑と暑中見舞いとカフェシェケラート | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

明日は大暑。

 

暑いわけである。

 

日中はほとんど体温と変わらない気温。そして夕方になると更に40度を記録。夜の9時半過ぎでも30度以上あり、最高気温は38度とある。

 

 
大暑は「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」つまり、最も暑いころ、という意味らしいがピークはまだもう少し先なのではないだろうか?
 
パンデミック中、父の葬儀で帰国し、しばらくイタリアに戻れなくなった間、百貨店のお中元コーナーでアルバイトをしていたが、はじめに受けた講習で改めて暑中見舞いと残暑お見舞いという日本の温かい心遣いを思った。(暑い時期だが!)
 
暑さの厳しい季節に相手の健康を気遣い、こちらの無事や近況を伝える言葉が、メールにはない温もりで互いの心が通い合うものだ。とは言え、直筆の葉書などしばらく書いていないものだ。ましてやミラノで贈答品など送ったことなどない。
 
ちなみに暑中見舞いは「小暑(7月7日頃)」~「立秋の前日(8月7日頃)」にかけて送るのが通例。実際の暑さより暦が基準となる。
 

話は基、天候も地球の温暖化により、少雨による日照り,干ばつが起こりやすくなり、また森林火災、先日北イタリアで氷河崩落による雪崩が起きたし、大気が不安定になれば、雷雨や集中豪雨、海水温も上がれば竜巻が起こりやすくなる、などなど地球が悲鳴を上げているようだ。

 

ところで、今朝、フランス人の友人のジョスリンにミラノで一番おいしいカフェシェケラートのお店に連れて行ってあげる、と誘われ、自転車で彼女の家に行き、そこから一緒に自転車で移動。

 

彼女は、私がミラノに来て一番初めに出会った友人でかれこれ20年経った。どこのバールに連れて行ってくれるのだろう?と思っていたら、日本人の友人と何度か待ち合わせしたお店だった。そのバーㇽには彼女のもう一人のスペイン人の友人がこれまた自転車で来ていた。彼女ともかれこれ10年以上の付き合いだ。

 

彼女たちはよくそのお店で待ち合わせをしているようで、店主も親しい間柄のようだった。いつもの!といってカフェシェケラートを頼んでいたので、私も同じのを!と頼んだ。

 

カフェシェケラートとは、カクテルシェーカーに、氷、砂糖、エスプレッソを入れてシェイクしたアイスコーヒーなのだが、シェークするので、多少どろっとしており、お店によって甘すぎたり、リキュールが入っている。そのまま日本でいうアイスコーヒーが飲みたいが、イタリア人にとっては邪道なのだろう。いちいちエスプレッソをダブルで、またはお湯で少し薄めたエスプレッソ(カフェルンゴ)をダブルにしてもらい、そこに氷を多めに入れてね!と頼むのだが、大抵テーブルに持ってくるときには、氷が解けた状態で生ぬるいコーヒーのケースが多い。では氷は別の入れ物に入れて持ってきて!と頼んでも、ちょっと足りなくない?というものが多く、納得のいくアイスコーヒーを出してくれるところはなかなかない。

 

であれば、カフェシェケラートは冷たいが、ちょうどいい甘さのところがなく、最後にドロッとしたのがたまるのがどうしても好きになれない。でもジョスリンがそこにはお勧めだというので、砂糖少な目で頼んでみたら、確かにすっきりしてはいたが、のどが渇いているからゴクゴク…と飲めるものでもなかった。

 

日本のアイスコーヒーやアイスティが懐かしい。家で作ればいいだけの話だが、家では麦茶かジャスミンティー。夏は結局すっきりしたものに限る!

 

イタリアでは交通機関や一部の室内でのマスク着用がいまだ義務付けられているが、酷暑故、熱中症、夏バテには十分配慮したいものである。