ミラノ猛暑到来 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

いきなり猛暑のミラノ。

 

 

この暑さは、2003年のヨーロッパ熱波の記憶をよみがえさせる。ヨーロッパ熱波は、2003年7月から8月にかけて西ヨーロッパ地域の大半が影響を受けた熱波の名称である。この熱波による高温は7月から8月に顕著に現れ、1540年以来の記録的な暑さとなったそうだ。

 

当時パートで法律事務所に勤めており、セミナーの準備があり、残業続きで、長女、長男をサマースクールに入れ、子供達のピックアップを友人に頼み、夜になって夫が迎えに行き、その後真夏の夜を汗だっくだくになって帰宅した思い出がある。

 

シチリア州のカテナヌオーヴァの気象観測所では2003年7月の平均気温が31.5℃で、同月17日の最高気温が46℃であった。6-8月の平均最高気温はそれぞれ36℃、38.9℃、38℃だったというが、下手すれば、当時の記録を超えるほどの暑さだ。その夏、イタリアでは熱波のために約2万人もの人が死亡。

 

 いきなり、家に入り込んできたロメオは冷たい大理石の床でくつろぎ中...

 

ここで大切なのは、熱中症対策。熱中症の一般的な症状は、暑いのに汗が出ず、体温が上がって体の中に熱がこもった状態になる。汗腺が未発達なためまだ体温調節ができない乳幼児や、暑さや喉の乾きを感じにくい高齢者の方は特に注意が必要。

 

まず、水分補給は基本中の基本。水分をとる際は「一気に大量に飲む」のではなく、「こまめに分けて飲む」こと。一度に大量の水分を摂取すると、体内の電解質バランスが崩れてしまうのだそうだ。汗をかいた時は、適度に塩分を含んだ飲み物を摂取すると、水分が体内に吸収されやすくなるそうで、ナトリウム補給ができて脱水防止にもなるという。また、キンキンに冷やした飲料は胃を冷やし、消化器官に負荷を与えてしまうので、冷たすぎない常温の飲み物がベスト。

 

できれば適度に「塩分」を含んだものが理想で、少量の塩を入れた麦茶や番茶のほか、はちみつレモンや梅シロップドリンクなどが良いという。先日コーン茶を購入し、マイヒットとなったが、子供達には不評。

 

 

気温と体感温度は、湿度、風速、地面の保熱力、その人の脂肪、発汗能力、といった条件によって様々に変化する。オフィス街のようなビルの密集地域、ミラノでもビジネス街へ行くと、スーツ姿の男性は多い。スーツを着ていると、体から放出されるはずの熱が放出されないので、更に体感温度は高くなる。今日、メルカートで会ったイスラム教徒の女性に、長袖で、頭にブルカ被ってて暑いでしょ?と聞くと、裸になっても暑いものは暑い!と言われてしまった。確かに...

 

それにしても、何かにつけて「暑い」という言葉が口癖のように出てしまう。とはいえ、気温が30度を超えると、蚊の活動も鈍くなるようだ。ブンブン耳元で鬱陶しくて眠れない!というのとは別に、暑くて眠れないから同じなのだが...

 

いつまで続くの〜???

 

ミラノの日常 ー いきなり夏がやってきた!