ミラノ、 ブラックアウト | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

サハラ砂漠からの熱波による猛暑のミラノ。

 

電力需要のひっ迫により、ミラノのあちこちで停電が相次いでいる。

 

熱供給事業社であるA2Aは、はやくもホームページにて、電力消費の高い洗濯機や食器洗浄機などの使い方に関し、高温の水を使用しないように、またエアコンい関しても25度以上の設定は電気消費のみならず健康に悪影響を及ぼすこと、その他にもTVやコンピューター、携帯電話の充電器の使用など事細かに注意を促していたにも関わらず、案の定、過剰な電力消費を検知し、各地域で自動的に電力供給が遮断され停電となっているのだ。

 

そして、そのA2Aのフリーダイアルも電話がつながらない状況という。(いや、電話したところで、ただただ待つよう促されるだけだろう...)

 

この日、我がサンシーロ地域は午後15時半から停電。いきなり家の周りから数軒のアラームが同時に発生。これで、あっ停電なんだわ!とわかる。その後、空手の道着にアイロンがけしなきゃいけなかったのだけれど....待つこと1時間。電気は復旧した。慌てて道着のみアイロンをかけた。

 

その後、道場へ。金曜日の支部は、スカッシュの体育館内に道場があるのだが、入った途端に薄暗い。すぐに停電とは気づかず、あれ、この時期、すでにメンバーも夏休みでコートが空いており、節電で電気を消しているかしら?と楽観的に思っていたが、2階に上がると、あれれ、真っ暗...あ〜、ここも停電だったのね!

 

不幸中の幸いで女子更衣室は半面が窓ガラスになっており日が直接入るため明るい。(外からは見えない)道場は女子更衣室に隣接しており、天井の部分が少し空いているので、更衣室から多少光は漏れてきて19時半の時点でまだ明るかったが、普段の稽古から比べるともちろん暗い。

 

この日はなんと私は昇級審査があった。なるべく光のある方へと移動しての試験だったが、事細かく師範がノートにメモを取っていたようだ...あちゃ〜。そのあとも暗い中、全国大会へ向けての稽古に続いたが、もともと冷房は入っていないところだが、シーリングファンはついている。それが動かないのだから、汗がどっと滝のように流れる。

 

師範代にも見ていただいたが、細かい手の動きを指摘された。うわっこんな暗いところでもわかるんだ!改めて目の鋭さにおののく!

 

さすがに暗かったので、10分ほどはやく終了。帰りがけに簡単に食事して帰宅したが、帰ると地域自体またまた暗い。アパートから出てきた近所の人に18時からずっと停電なのよ、と教えらえる。うわっまた...道着の洗濯は無理なので、水につけシャワーは道場で浴びてきてしまったので、やることがない。じゃあ寝ちゃうか?と思ったが、暑くて眠れず...

 

結局夜中の2時に電気が復旧。夜中に暑くて玄関のドアを開けると、ロメオが来ていたようだが、今回は中へは入れず。

 

停電時、エレベーターに閉じ込められ消防士を呼んだ家庭もあったようだ。信号が消灯した際も、事故に注意しないといけない。今回はたまたま慌てることはなかったが、常にパニックにならないよう対処法が考えておくべきだと思った。

 

 

 

https://www.a2a.eu/it/caldo-milano-aumentano-i-consumi-elettrici-linee-guida-il-risparmio-energetico