Oratorio Estivo 2022 〜 その2 折り紙教室 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!…というわけで、オラトリオのラボラトリオに呼ばれ、折り紙教室をやってきた。仕事があるので、午後から2時間半の一時外出。

 

何人教えられるか?と前もって夏のオラトリオ担当のシスターに聞かれたので、10名前後と伝えておいたが、それはある意味メンバー次第。言っちゃ悪いが一般的に文化の違いもあるだろうが、国籍で大体集中度、器用度もわかれる。

 

朝の申し込み時は10名だったそうだが、時間になると、案の定増えており、またどこまでがリーダーたちなのか?くっついてきてただおしゃべりをしているだけなのか?という子を加えると小学校高学年と中学生16-7名くらいいただろうか?半分以上が外国人。イスラム教徒の子も混ざっていた。経験からすると、どうしてもつきっきりになってしまう子が必ず数人いるので、友人が手伝いましょうか?と言ってきてくれたので頼んで正解だった。

 

 
かれこれ10年近く夏のオラトリオでは、折り紙教室を開き、鶴や手裏剣を作ってきているが、それは皆大体できるようだ。今年はユニット折り紙に挑戦。ベースになる形の折り紙を組み合わせることによって立体的になっていく。いわゆるくす玉がそうだが、3枚でできるのが、両三角錐。そして6枚で立方体になる。
 
「ちょっと難しくないですか…?」と上記友人に聞かれたが、ベースの形は小学生でもできるだろうし、始めの組み合わせさせ教えてあげれば何とかなるのでは?とかなりアバウトにとらえた。普段だとワンステップごと折った折り紙を厚紙に貼ってわかるようマニュアルを作っていっていたが、今年は時間もなかったこともあり行き当たりばったり。
 
「私はT子です。日本人です。折り紙は字の如く「折る」=Piegare、「紙」=cartaという意味で、日本の伝統的芸術の一つで、一枚の紙から動物や花やらいろいろな形を作ることが出来ます。でも今日はこの一枚(もとになる形を見せて)を学び、3枚で3角錐を作ります。」と説明しはじめると、「ケベッロー」(素敵!)というもの数名。「私、あなたのこと知ってる!去年も習った!」という子もいれば、「T子だよね?僕のこと覚えてる?数年前習ったよ」という子もいた。
 
ところで、折り紙は、たとえこちらの説明するイタリア語が多少ひどくても見様見真似でできるところがあり、性格が非常に見える。手先の器用さ、呑み込みの早さ。そしてたとえ、始めはうまく理解できなくても、ぱちっとパズルの一片がはまり、風景が見えてくると、どんどん作業が早くなるのと同じで、両三角錐に関しては、一角がピラミッドの型になった時点で、あとはどうつなげるか自分で考えてみて!とちょっと乱暴だが、突き放してみた。
 
それが、意外にも出来た~!見て~っ!という子が数名。形はいいが、ユニットの隙間に差し込んでいない部分が数か所あった。これは色のバランスを見て覚えるしかない。先に出来た子は今度立方体をやりたいと言い出した。できる子はどんどんやらせてあげたい。しかし、途中からいなくなる子あり、ふざけてじゃれあう子あり。そこを注意するリーダーがいないことが残念過ぎた。そして、また指導する人に対するリスペクトがなさすぎ。毎年誰かしらそういう子はいるが、目に余るものがあった。ただ、やりたい子を見てあげたいので、その場で怒鳴ったものの、やらない子は放っておいた。(帰りがけに主任司祭と責任者のシスターには文句を言ってきたが!)
 

 

 

以前は指先がうまく使えない子や、テーブルの上で折ってね、と言っても肘をつきどこにも紙を置かない状態で折る子もいたが、今回は皆基本は出来ていた。

 

 一枚一枚非常に丁寧に折っていた女の子たち。

 

 「また来週も来る?」と聞かれたが、今日一回だけ!と答えた。
 
終了した時点で、立方体の組み合わせができない子が数名いたが、とりあえずその場は一旦出なければならなかったので、椅子だけ机の上に片付けた。ほとんどの子がパーっといなくなってしまったが、一人のアジア系の女の子が私たちと一緒に椅子を片付けていた。そういう子がいると、しつけの良さ、というか国民性なのかもしれないが、嬉しく思うもの。
 
少人数だけでも喜んでくれた子たちがいてよかったと思う。もっと多くの枚数で作るのを知りたい場合は、どんなネットを見ればいいの?と聞いてきた子もおり、"origami modulare"で探せばいいからね、と教えてあげた。
 
折り紙は、紙を折るという作業ではあるが、どの部分でどのような方向にどのような形で折るのかによって、様々な図形が形作られていくことになる。これは、まさに幾何の作図を行っていることと同様のことになる。従って、幾何学的な原理の応用による各種の研究が進められてきているのだそうだ。
 
人が楽しむために考え出された折り紙だが、今日参加した子供たちが更なる興味や関心を呼び起こしてくれればいいし、「折り紙って、本当にすごい」と少しは感じてくれれば嬉しいと思う。