うつくしいもの | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

うつくしいもの

 

わたしみずからのなかでもいい
わたしの外の せかいでも いい
どこにか 「ほんとうに 美しいもの」は ないのか
それが 敵であっても かまわない
及びがたくても よい
ただ 在るということが 分りさえすれば、
ああ ひさしくも これを追うに つかれたこころ by八木重吉

 

世の中には美しいと思えるものがたくさんある。

 

物理的に美的なものをはじめ、自然的なもの...そして、目には見えない、心で感じる美しさもあることだろう。

 

自然の美しさには人は心が癒される。心身ともに疲れた時、私は青い空、青い海が必要となり、時に野の花、歩道の名もない雑草でさえ慰めとなる。

 

しかし、多くの矛盾をもつ現実社会の中で、「うつくしいもの」を追い求めていくと心が疲れてしまう。特に、人間関係、理不尽なことがあったりすれば、なおさら心は挫折しがち。

 

ねがい

 

人と人とのあいだを

美しくみよう

わたしと人とのあいだをうつくしくみよう

疲れてはならない

 

純粋な心でいるというのは、難しい。ただ、柔軟性を持つ目と心は持ちたいもの。

 

昨日と違う新しい目。新しい心。言うならば、新しい命。

 

人と人とのあいだを美しく見よう。