聖なる月 〜 ラマダン 2022 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

イスラム教のラマダンが今年は4月2日から始まった。(5月2日まで)

 

ラマダンとは、イスラム教徒が神の恵みに感謝し、約一ヶ月断食を行う期間をそう呼ぶが、一ヶ月間全く食べないわけではない。日没から日の出までの間(夕方以降から翌未明まで)に一日分の食事をとるというもの。この食事は普段よりも多くした大麦粥であったり、ヤギのミルクを飲んだりするようだ。夕方には家族や友人が集まり、一日の断食の終わりの食事(イフタール)をとるそうだが、彼らはムハンマドに習い、デーツ(ナツメヤシの実)から食べ始めるのだという。(一気に血糖値が上がるんだろうなあ。)

 

また、ラマダンとは、イスラム暦の9番目の月のこと。ラマダンとはアラビア語で灼熱を意味する。西暦610年、力の夜と訳されることの多い「カドルの夜」にコーランが預言者ムハンマドに啓示されてから、ラマダンはイスラム教徒にとって「聖なる月」となったそうだ。

 

私なんぞ、健康上のデトックスの為に、プチ断食はできるが、年に数回とはいえ、カトリックの断食となると、どうも迷いが出てしまう。芯が弱いんだろうな...

 

しかし、考えてみたら、次の日曜日からカトリックも復活祭前の「聖週間」に入る。学校も聖金曜日(4月15日)から復活祭休暇に入る。聖金曜日の夜の地元の教会のミサでは、日本語で祈りを唱えさせていただくことになった。(日本人は私一人だけれど...)

 

「聖なる月」こそ、平和を祝り、行いが伴うようにしよう。