「4月の魚」は「紙の魚」 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

一日中仕事で外に出ており、しかも今は次男と二人だけの生活。あまり笑いという笑いもない。
 
仕事のストレス(ついに弟の誕生で、双子の一人が常にママさんを追いかけ泣いて泣いて、わざと怒らせるようなことばかりして大変になってきた〜!)と、現在あちこちにいる家族はそれぞれ問題を抱えており、かなり憂鬱な気分。
 
今日は4月1日。「エープリル・フール」の日ではないか?笑いが欲しい!
 
全くもって笑える話ではないのだが、シッター先にやたら小さな虫がいる。「魚のような虫がいると言わて、何々?と思ったら日本語でも「紙の魚」と書き「紙魚」シミと読むそうだ。
 
なんか原始的な形。調べてみたら、その起源は3億年以上前と推定されるようで、しかもその形態は現在のものとほとんど変わらないという。(画像は敢えて載せません!)しかし、多くの種が体長2cm以下であるが、石炭紀の化石からは6cmに達する種も見つかっているというから、進化は多少しているのだろうか?
 
どうもイタリア語では、”I Pesciolini D’argento” 銀の魚。と呼ばれているらしい。英語でも"silverfish"であった。確かに白というか、ちょっと銀色がかっている。
 
夜行性という割に、シッター先には日中でもちょろちょろ素早く出てきているのだ。どちらかというと、部屋の隅っこの壁の木の枠あたりに生息しているような...
 
なんで、こんなにいるのかしら?とママさんが言うので、調べてみると、餌がなくても1年くらい生き延びられるらしいが、埃や食べかす、髪の毛などを餌にし、それだと7-8年は生き延びらえるというから、阿鼻叫喚!ゴキブリよりすごくないか?湿気のあるところが好きだというが、それほど湿気があるのかどうか...
 
わずかな水分で死んでしまうとも言うが、まずはエサや隠れる場所を減らし、虫が棲みつきにくい環境を目指すしかないだろう?
 
おやつを食べる時は、座って食べる!といっても、クッキーやクラッカーなど持ち歩いてふらふら食べるし、親が渡してしまうのだからどうしよもない。しかもそれが掃除機や箒の入らない隙間に入ってしまえばどうしようもないのだ。(親も徹底してくれないと困る!)
 
ラベンダーの防虫剤を買ってきていたようだが、あまり効果はないことだろう...。
 
既に網戸に1センチ以上の長い蚊が止まっているのを発見!これから恐ろしい...

 

源氏物語には、『しみといふ虫のすみかになりて、ふるめきたるかびくささながら、あとはきえず』(シミに食べられて古くカビ臭いけれども、文字は消えずにはっきり残っている)』と出ているそうだ。その時代から書籍や掛け軸に発生しやすい虫として認識されていたのだろう...。


エープリルフールのことを「4月の魚」と言うのは、過去に書いたものを添付するが、「4月の魚」が「紙の魚」。あー笑えない!😮‍💨