今日3月19日はイエス・キリストの父である聖ヨセフの祝日。よってイタリアを始め、カトリックの国では「父の日」とされている。
聖ヨセフはイタリア語では”San Giuseppe"(サン・ジュセッペ)と呼ぶ。そう、あのピノキオのお父さんであるゼペット爺さんも正式名はジュセッペでありヨセフなのである。(スペイン後だとホセ。)考えてみれば、イエスの父ヨセフも大工だったのだなあ。ジュセッペ爺さんは、敢えてつけられた名前だったのだろうか?
ちなみにヨセフという名前は、ヘブライ語で「神が加え増やしてくださるように」という意味だそうだ。愛称もベッペ、ピーノ、ベッピーノ、スペイン語だとペペなどとも呼ばれる。
ところで、イタリアではこの時期、ゼッポラというミスドのフレンチクルーラーのようなドーナツというよりもシュークリーム系のお菓子がよく出ており、”Zeppola di San Giuseppe"(サン・ジュセッペのゼッポラ)と呼ばれる。
イタリアのお菓子であっても、地域によって形が異なるのだが、どれもベースは一緒。ただ、揚げるか焼くか、そして中にクリームやらチョコレートが入っているものがあるが、私はカスタードクリームにアマレーナ(シロップ漬けのチェリー)が乗ったものが好き。
いつ、どこで、誰が作ったか?発祥に関してはいろいろな説があるようだが、17世紀半ばあたりには、現在の形に近いものがすでにあったという。また、あちこちの修道院でも作られていたようだ。
特に、美食の町ナポリでは、ナポリのブオンヴィチーノ公による、料理に関する論文にゼッポラのことが書かれていたり、また、「ナポリを見てから死ね」という名言を残したゲーテは著者の中で、ナポリでは、サン・ジュセッペの日に、通りでは揚げ物が売られている、と触れている。
また、ゼッポラの名の由来に関しては、これまた様々なようで、ラテン語の”serpula”(ヘビ)に由来する、とか、ラテン語の”saeptula”(囲むことを意味する動詞)に由来し、ドーナツのような形を示している...? などがあるようだ。
今日買って食したかったが、隔離中で外出できず作る気もせず今年はなし!
聖ヨセフへの祈り
聖ヨセフよ、わたしたちは苦難の中からあなたにより頼み、あなたの妻、聖マリアの助けとともに、あなたの保護を心から願い求めます。
あなたと汚れないおとめマリアを結んだ愛、幼子イエスを抱いた父の愛に信頼して、心から祈ります。
イエス・キリストがご自分の血によってあがなわれた世界をいつくしみ深く顧み、困難のうちにあるわたしたちに、力強い助けをお与えください。
聖家族の賢明な守護者よ、イエス・キリストの選ばれた子らを見守ってください。
愛に満ちた父ヨセフよ、わたしたちから過ちと腐敗をもたらすあらゆる悪を遠ざけてください。
力強い保護者よ、闇の力と戦うわたしたちを顧み、天から助けを与えてください。
かつて幼子イエスをいのちの危険から救ったように、今も神の聖なる教会を、あらゆる敵意と悪意から守ってください。
わたしたち一人ひとりを、いつも守ってください。
あなたの模範と助けに支えられて聖なる生活を送り、信仰のうちに死を迎え、天における永遠の幸せにあずかることができますように。
アーメン。
(2021年2月16日 日本カトリック司教協議会定例司教総会認可)

