冷静と諦観のあいだ 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

事情を知った友人たちから次から次へと「大丈夫?」と連絡をもらったが、いたって元気である。喉が痛かったのは、週明けで、陽性が判明した時は、すでに症状はなくなりつつあった時期であったのだろうと思う。強いて言えば、口内炎が痛い!

 

それにしてもGlovoはすごい! はじめはスーパーEsselungaのデリバリーを頼もうと思ったが、どう入力してもユーザーネームかパスワードが異なる、と出るのだが、何をどうやっても合っているのに照合せず。上記Glovoはカルフールと提携しているので、そちらにした。

 

最低20ユーロを買い物すればよく、コミッションは1ユーロのみ。最低限の買い物でオーダーした。20-30分で到着。と出て、本当に20分で到着!やはり凄い!自分で買い物に行くよりも早いではないか!

 

ところで、シッター先のことが気になるが、大変な状況であれやこれや聞くのも申し訳ない。ご主人に「状況はどうですか?」とメッセージをすると、いきなりベッドに寝そべる新生児の画像が!!

 

昨日19時半くらいに自然分娩で生まれたのだそうだ。案の定ご主人は陽性で立会い出産ができず。でも無事に赤ちゃんが生まれてきて良かった。

 

名前は出産日が偶数ならA案。奇数ならB案。いずれにしても、健在しているママさんのおばあさんの名前とどなたか親類の名前であった。ちなみにツインズの名前は二人のノンノ(おじいちゃん)の名前だ。結局B案に決まった。本来18日の今日が満月なのでその近辺できっと陣痛が来ますよ!と言っていたら本当に来た!

 

早く赤ちゃんに会いたい!ツインズに会いたい!

 

しかし、ママさん、パパさんも陽性。たとえ症状がなくなっていても本来は7日間の隔離が必要。ツインズの一人が最後会った時、微妙な咳をしていたのだけれど、検査はしなくても良いのだろうか?そうなると、見ているママさんの妹夫婦は大丈夫か?おじいちゃんおばあちゃんは60代ではあるが、既往症はないだろうか?何かと思うことがあったが、まあ私が口を出すことではない。私は自分の隔離期間を無事終了させるしかない。

 

それにしても、ママさんの陽性反応がなければ、私は全く気づかず普通に仕事に行き、空手の稽古さえ普通に出ていたかもしれない。3回ワクチンを打ったのに、機能しているのか?とパパさんが言っていたが、皆症状が軽く済んだのは3回打ったからなのではないか?と思う。とはいえ、それだけ気づかない(気づけない)可能性が多いからこそ、感染者が増えるのかもしれない。隠れ既往症も恐ろしい。自分の健康状態は何かない限り調べたりしないからだ。

 

また、免疫力について改めて考えさせられた。季節の変わり目とはいえ、体の調子が狂う時期。来週は、サマータイムに突入。たかが1時間、されど1時間である。

 

未曾有のパンデミックに怯えるこの2年。3月18日の今日は、イタリアにおけるコロナウイルスの全ての犠牲者を記念するナショナルデーである。


一方、618日間の活動の後、ミラノのニグアルダ病院の集中治療室が閉鎖され、昨日イタリア政府はこの2年の緊急事態の終了を正式に発表した。とはいえ、感染者が増えているというのは、私のように全く軽い症状の人が多く、何かのきっかけがなければ陽性に気づけないのが原因なのかもしれない。しかも春先のアレルギーもあるから紛らわしい。

 

それにしても、日々忙しくしており、計画していたものが止まってしまうと、手放さなくてはならないものが、あれやこれやと出てくる。また当てにされていたことに応えられない焦慮感。しかし、それを一度受け入れるというか、諦めがつくと逆に普段の生き方を客観的に見ることができるし、忘れていたことを思い出させてくれる。また、全てには時があるということを改めて感じる。

 

明日に向かって何か種を撒いておこう。