いろいろ 〜 その10 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日は11時に役所でアポイントがあったため、仕事はその後から出かけた。
 
何かとデジタル化の昨今、期限は2026年まで有ってもやはり紙の使い勝手の悪い身分証明書をspid入りの電子カードに書き換えてきた。spidは、イタリアの行政機関のオンラインサービスに素早くアクセスする際に必要となるツールなのだが、予約に2ヶ月要した。
 
久々ドウモ広場を通った。

 

よーく見ると、正面中央の入り口脇に花輪が飾られている。右側に止まっているのが、イタリアの霊柩車。ベンツである。ドウモで葬儀とはどなたかミラノでの要人な方でおられたのだろう。

 

  こちらはドウモ裏のこぶしの花。日があまり当たる場所ではないが、少しずつ花が咲き始めていた。

 

 ドウモ脇の司祭館の裏道。何気に好きな場所。
 
この近くにミラノ市の市民・登録課のオフィスがある。年末に身分証明書を更新した次男は地元の役所であったのに、私はなぜかそこになった。入ると、まずはグリーンパスを提示し、次は、予約のQRコードを提示。スマホを持っていない人はどうするんだ? そこで番号札をもらう。予約時間よりも20分早く到着したが、身分証明書は20人待ち。25分くらい待たされただろうか?今までの経験では、出かけたミラノの市役所の手続きは非常にてきぱきしている。途中、質問をしようとしたら、最後にまとめて説明するから、といって遮られた。確かに、私も逆の立場であったらそうするだろう。笑 無駄なく、てきぱき仕事をする人に当たると非常に気持ちがいい。

 

午後、長男から「今地震があったよ!」とメッセージが入ったと同時に長女から、「一度家に帰ろうと思ってたけれど、今病院に向かっているからいけない」とメッセージが入った。どういうこと?車に轢かれたといって救急車内の画像が送られてきた。はあ?歩道を歩いていたら、AMSA(ミラノ環境収集局)の車が近づいてきて足を踏んで行ったというのだ!思わずAMSAを訴えろ!と言った。ありえないでしょ?
 
救急車で運ばれた病院はわりに仕事場から近い場所で、コロナ前は毎週末訪問していた養老院と目と鼻の先であったので、長女の彼と連絡を取りながら出かけた。

 

 聖カリメロ教会 いつ行っても時間のタイミングが悪くて中に入れた試しがない。最初の神聖な建物は、現在消えてしまっているが、ミラノの第4司教(聖カリメロ)の聖遺物が捧げられた市内で最も古い教会の一つ。5世紀につくられ19世紀に修復されているそうだ。

 

 
 
教会前は一般の車は入れない歩行者がゆっくり過ごせる場所。また壁には人の顔と詩が描かれてある。ウオール・アートだ。
 
ところで、長女の彼と話していたが、なかなか会えない。それもそのはず...長女が言った病院と私が知っている病院というのは、本院と分院なのであった。もちろん、私が行った方が本院なのだが、知らない人にはどちらがどう?などとわかるはずもない。そこから出かけるには、ちょっと複雑な経路で時間もかかるので、行くのをやめた。

 

帰りになかなかトラムがこないので、停留所前の教会を覗くことに... サン・ナザーロ・マッジョーレ教会。382年に聖アンブロージョが、建てた。サンタンブロージョに続く最古の教会。

 

 

image 何度も改築や増築が繰り返され、現在の姿はルネッサンス期の芸術家ブラマンティーノによりデザインされた。
 

トリブルツィーオ礼拝堂は、身廊へと直接導く入り口で内部は八角形、外観は正方形となっている。

 

 もともとの建造は4世紀にのぼるがほぼ改築された部分となっており、外観も内観も非常にシンプル。
 
結局予定外に、懐かしの道を歩き、教会も覗けた。良しとしておこう。
 
シッター先のママさんが陣痛が始まろうものなら、身分証明書の更新は無理か?と気になっていたが、問題なくうまく行った。あとは、出産どんとこい!