春はあけぼの 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

うららかな春〜と思っていると、いきなり寒くなる。まさに、三寒四温。徐々にこうやって春になっていく。 

 

しかし、温かい時は、なんと開放感と心の安らぎを覚えるものだろうか。

 

春に趣を感じられるのは、日本人ならでは、ではないだろうか。しかし、『春眠暁をおぼえず』。毎朝起きるのが辛い。週末ゆっくり布団でぬくぬく...至福の時だ。

 

ところで、今日の色は「曙色」だった。こんな優しく淡い紅赤色をしていたのね〜。微妙に黄色を帯びている。夜明け前、山の端から昇ってきた太陽が染める東の空のグラデーションを思わせるような色合いが感動的。

 

『枕草子』の「春はあけぼの」はまさにこういった情景を言っていたのだろう。

 

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこし明りて。紫だちたる雲のほそくたなびきたる。

 

春はあけぼの。そして、梅に鶯、桜...美しい季節だ。さすがに、イタリアで鶯は見かけないが、梅や桜を目にすることができる。レンギョウ、モクレンも咲き始めた。

 

いい季節!