冬茜 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

「秋は夕暮れ夕日のさして山の端いと近うなりたるに…」by 清少納言 

 

夕焼けというと秋のイメージがあった。とはいえ、夕焼けの俳句では「夕焼け「は夏の季語。

 

今日、久々美しい夕焼けを見た。冬は空気が乾燥しているため、空が非常に綺麗に澄んでいる。そのため、太陽の光をよく通すのだろう。


冬空を茜色に染める夕焼のことを「冬茜」と呼ぶ。
時間は短いが、鮮烈な色が美しい。

小寒の初めから大寒の終わりまでの間を「寒中と呼ぶが、寒中の夕焼を「寒夕焼」と呼ぶ。

また、寒中の空を茜色に染める夕焼のことを「寒茜」と呼ぶ。
「冬茜」よりも「寒茜」の方が、より厳しい寒さを感じる。

そして、冬の夕日(落暉)のこと「寒落暉」と呼ぶ。


立春はもうすぐ。ああ、1月ももう終わる。