本日空手の初稽古である千本突きが行われた。
明日からミラノはスーパーグリーンパスがないと、空手の稽古もできないし、まずは始業と共に感染者並びに風邪の症状がある人も増える可能性大。初稽古でありながら、しばらくまたお休み...という人も多少いたようだった。
さて、今年の我が道場のテーマは「非常識であれ」。松下幸之助氏の言葉を借りて、常識を破るひらめき、発想や着眼点を変えようという話であった。そういえば、ホリエモンも経営者は非常識であれ、と言っていたなあ。(経営者ではないけれど!)まあ、イタリアにいると、日本の常識が当てはまらないことは多い。少なくとも、日本での非常識をここイタリアで押し通すと、割にスムーズにいったりすることもある。それは郷に入れば郷に従え、で大事かもしれない。
今年の千本突きは、マスクをつけて気合なし。黙って打っても、毎回打つたびに息を大きく吐き出す。マスクをしていては息苦しい。本来気合をいれるところを、師範が和太鼓を打った。毎年千本突きのビデオを見て思うことは、ちゃんと四股立ちになっている人と、棒立ちの人に分かれる。四股になっているつもりでもかなり浅かったり、猫背であったり、打つたびに体軸がぶれる人、様々だ。今年は、しっかり正しい四股立ちを意識した。500回を過ぎて汗が流れ始めてきた。周りの子供達を見ると、意外に集中しているようだった。
余談だが、上記画像の両脇に参加者の目標が掲げられた。私の目標は『毎日ワンチンを3回打つ』というものだった。ワンチンは我が道場では初段になって初めて打つ形。たった3回でも毎日打てば、一年で千回は打つことになる。地道な努力が大切だということ。千本突き中、一瞬自分の字が「ワクチン3回」と見えて、はあ?と思いつつ笑いそうになってしまった。いかん、いかん...
そのあと、子供達と日本のお正月の伝統的な遊びである福笑いをやった。日本人チームとイタリア人チーム。皆小学校低学年だ。私はイタリア人の子供達の担当になった。まあ、日本人チームがやることをよく見ててね、といってもぺらぺら落ち着きなく話す子はいるし、見てなさい‼︎と言っているのに、初めから目隠しをしようとする子もいた。(それじゃ見えないって!)日本人チームはちゃんと列になって一人ずつ、顔のパーツを選び、だるまの本体に貼り付けていき、そこそこの顔になったが、イタリア人チームは、初めからパーツをもたせ、だるまの直前からスタート。まあやりたい放題。両目が顔の真ん中で縦に並んでしまった!まっいっか。そこは楽しければいい。
その後、各自作成のだるま品評会が行われた。
前回は、ベースである黒いボア系の塊だけの画像を載せたが、そこから各パーツを編んでいき、縫いつけていった。
金色の糸が見つからず、自分のマフラーの端を少し編み解いた。しかし、そこからほころび始め、現在絡まったまま!
しかし、どーしても気に入らず、縫い付けた「福」の字をとってしまい、別の金の糸を購入。1玉1.5ユーロだった。初めからこれにすべきだったわ!一体何時間かけたのだろう?千本突きの前夜というか、当日の早朝というかに出来上がった。正面に「福」の字。右側に道場名の「月心会」トイレ、左側に「イタリア」と編んで縫いつけた。本当は「伊太利亜」にしたかったが、画数が多すぎて断念。しかし、夜中に作ったせいかイタリアのアの字が曲がっていてどうしても気にくわない!結局朝起きて、出かけるまでの間にもう一度編んで縫い付けた。しかし、ボアボアのせいで、字体が埋まってしまったではないか!
どんだけ時間をかけたんだ?地味派手?インパクトたっぷり。超自己満足作品!爆
各自気に入ったダルマに2つずつ投票し、トップのダルマからメダルがプレゼントされた。私も僭越ながら頂戴した。その後、師範夫妻より月心会イタリアオリジナルトランプを頂いた。
画像はボケボケだが、私は全国大会の時の画像、次男はヌンチャクと稽古風景の画像のトランプがあった。各家庭、各自宛に師範夫妻からの手書きのメッセージに感動し大学生の門下生と涙を流してしまった。
今日参加できなかった門下生や一時休んでいるのか辞めたのか?不明の人からも今日の様子を聞いたようで夜に電話が入った。やっぱり戻りたい...と。
いやいや、月心会愛はますます盛り上がる!










