次男、17歳 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

次男が17歳になった。

 

早いものだ。

 

毎回子供の誕生日を迎える度に思うが、子供の誕生日に子育ての原点を思い出す。

 

そして、子供の誕生日は、出産記念日でもあり、母親記念日でもある。それは1人目だけではなく、2人目、3人目も同様。

 

17年前、次男は11月30日の予定日を4日遅れて生まれた。

 

夫のウクライナ出張が入っており、出発は出産次第だったのだが万一に備えて両親が手伝いに来てくれた。今思えばあれが父にとって最後のイタリア旅行だった。

 

ところで、母が長女長男の学校の送り迎えに出かけると、毎回私のイタリア人の友人達に声をかけられ、緊張してすごく嫌だと言っていた。ジェスチャーでお腹の大きいままを示したり、手を振ってノーノーと言って逃げ切っていた様だ。笑

 

2人目の長男は予定日より早く生まれたから3番目も...と思っていたが、そうはいかなかった。

 

17年前の12月4日。あの日も土曜日だった。午前中夫は両親と子供達を郊外のアウトレットに連れて行って、午後に戻り子供達を補習校に連れて行くあたりで陣痛開始。子供達のピックアップを友人に依頼して救急病院へ向かったんだな。

 

あの日は何故か陣痛室も分娩室もいっぱいだった。陣痛に耐えきれず叫び狂うアラブ人女性に「バスターっ!!」(いい加減にして!)と怒鳴りまくる助産婦。ここは動物園かっ! 結局廊下でストレッチャーで出産したのだった。3人目にして初の立ち会い出産で夫は倒れそうになり助産婦に大丈夫か?と水をもらっており辟易。やはり母親は強くなるのは当然だ!と思った。

 

産後、夫はすぐに出張に出、父も当時まだ仕事をしていたので、母より先に帰国した。

 

3人の子育ては、とにかく無我夢中だった。夫も出張がちで喜怒哀楽爆発だったとしみじみ思う。

 

人生は勉強。修行だとつくづく思う。親になり、子供を見守ることで、親にも忍耐、そして柔和、謙虚さが求められる。

 

今年の誕生日は早々に新しいスケートボードをせがまれ購入。私は今日から始まった物産展での仕事あり、夫は出張中で不在。お昼に次男の友人達が来宅しご飯を炊いておにぎりを作ったそうだが、午後からスケート。夜は友人宅にお泊まり、と皆別行動だった。

 

この冬はスノーボードにも初挑戦らしい。怪我だけは気をつけて欲しい。

 

 
 
 
親バカちゃんちゃかりんだが、ミラノの中央駅前でスケートをしていると、いろんな雑誌から声をかけられる機会も多いようで、今年は数回有名雑誌に掲載された。