聖母被昇天と終戦記念日 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

madonnina
 

今日8月15日は、カトリックでは「聖母被昇天」の祝日であり、イタリアは国の祝日でもある。クリスマスや元旦同様、お店はほとんど閉まっている。


「聖母被昇天の祝日」は、聖母マリアがその人生の終わりに、肉体と霊魂を伴って天国にあげられたという信仰、あるいはその出来事を記念する祝日で、クリスマスや復活祭同様大切にされる祝日だが、イタリアでは8月のど真ん中。ヴァカンスに出ている人も多く、地元教会でのミサはお年寄りがほとんどで、教会はがらがら。しかも主任司祭も休暇中であったので、ミラノのドウモのミサにあずかろうか...と思ったが、暑くて断念。シスターたちも皆休暇中で参列は3人のみ。全体で30人くらいのごミサであった。

 

ところで画像は、ミラノのシンボルでもある大聖堂・ドウモの尖塔にある聖母マリア・マドンニーナだ。このマドンニーナ修復のために、10年前、日本の文化人、タレント、政財界人による合唱団、六本木男声合唱団によるチャリティ・コンサート『レクイエム』がドウモで行われたことがある。三枝成彰作曲・曾野綾子のリブレットによるもので、指揮は、大友直人氏...と錚々たる顔ぶれだったことを記憶している。

 

また、1549年8月15日にフランシスコ・ザビエルが日本に上陸。(調べてみたら、ザビエル達がイエズス会を発足させたのも8月15日であった。)

 

そして、忘れてはならない、日本の終戦記念日も8月15日。イタリア語で調べていたら、"Resa del Giappone" つまり、日本の降伏、の日であるということ。多少の日にちのズレはあるものの対日戦勝記念と言っている国々もある。他にも、日本の敗戦により、現在の韓国と北朝鮮が日本の統治から解放された日であり、年度は異なるが、1947年のこの日、前日のパキスタンに続いてインドがイギリスから独立、また1960年のこの日、コンゴ共和国もフランスから独立している。

 

何れにしても、人間は過去の過ちを二度と繰り返してはいけない。そのために、その記憶を継承する必要がある。

犠牲者への敬意や偲ぶことだけで終わらすのではなく、加害者を想起することが、歴史上の悲惨な出来事の反省となり、同じ過ちを繰り返さないよう、私たちはもっと人間として、日本や世界の歴史についてもっと知るべきではないのか?と思う。

 

余談だが、昨年、父の葬儀の際、父の弟である叔父から彼らの父親、つまり私の祖父が出征する時の写真を見せてもらった。




その写真には叔父はまだこの世に命を授かっていなかったようで映っておらず。父がまだ赤ちゃんで母親に抱っこされているものだった。祖父は無事帰還したが、どこへどの部隊で出征したのか、父に聞いたことさえなかったことを今になって悔やんだものだった。ただ、一度だけ子供の頃、父の実家に行った歳、宮殿のようなお屋敷の中で殺されたのか?記憶は定かではないが大勢の軍人が倒れている古い写真を見たことがあったような気がする。また母は東京生まれ東京育ちであるが、防空壕に逃げた話は聞いたことがある。


 

それでも今でも世界のあちこちで、戦争や紛争は起きており、罪のない子供達もが命を脅かされている。

 

今後 戦争で亡くなられたすべての人が神のみもとに受け入れられますように。

亡くなった私たちの先祖や家族が神のもとで安らかに憩うことができますように。

本当にすべての命が尊重される世界が実現しますように。

憎み合い、殺し合う世界から解放されて、平和な世界が実現しますように。