残暑のミラノに戻った。
イタリア中部から南部にかけては、アフリカからの高気圧により異常気象で40度を越えるところばかり。シチリアでは山火事が収まらないようだ。
そういう意味では、2018年の夏は蚊もいないくらい暑かったが、現在のミラノには多少蚊がいるので、まだ蚊には耐え切れる暑さなのだろうか。とはいえ、家のハムスターがぐったりしておりどうしたものか...。
さて、昨日までのドロミテの涼しさを忘れてしまいそうだ。なんとか思い出そうと自分で撮った画像を見ながら、涼しさを思い出すしかない。笑
ドロミテを一言で形容するならば、蒼穹を突く切り立つ尖峰や岩塔、そして灰白色に輝く岩肌...とでも言おうか。
2009年に世界自然遺産に登録されたが、その10年以上前、長女がまだよちよち歩きだったころ、ローマからミラノへ飛行機で行き、そこから車でコルティーナとヴェネチアを回っていたようなのだが、全く記憶になし。コルティーナ・ダンペッツォではあのホテルに泊まったんだよ、と泊まったホテルを夫に教えて貰ったが、えっそうなの?とさえ思ってしまった。記憶にない。やばい!
今回の夏休みは、日本に帰国できず、また恒例の海にも行けず、急遽山になり、かったるいな...と思っていたが、やはり数日とはいえ、家事から解放され、美味しいものを食べ、綺麗な景色を見て、最高だった。強いて言えば、ホテルの部屋にバスタブがあればいうことなかったが、コルティーナの物価は思ったほど高くはなかったものの、ホテルはヴェネチア並み、非常に高かった。
ミラノ・コルティーナ2026冬季五輪はどれほどホテルが高くなってしまうのだろうか?
ところで、今年の2月にアルペンスキー世界選手権がこのコルティーナ・ダンペッツォで行われたが、世界70か国から選手が参加したものの、無観客であったそうだ。
そして、車のアウディはコルティーナの街とパートナーシップを結んでおり、街のあちこちにアウディの看板や車そのものが設置されていた。
しかし、残念ながら、アウディはオリンピックのスポンサーにはなれない。なぜならば、オリンピックのスポンサーは一業種一社と決まっているからだ。(ちなみに車はトヨタ)
コルテイーナを去る時、非常に興味深い画像を撮った。
アップすると...
五輪ではなく、四輪。つまりAUDIとホテル“Corona “.
昨年から一年延期された東京オリンピック2020と4年半後のミラノ・コルテイーナ2026を象徴している様に思えてしまった。
そしてこちらは街中の店構えで見かけたエーデルワイスの寄せ植え。
今回旅行中何回か高山植物にエーデルワイスが販売されているのを見かけて、欲しいなあと思ったが、ミラノで育つとは思えず、購入はしなかった。
ちなみにエーデルワイスの花言葉は『大切な思い出』『勇気』『忍耐』であった。
心に響く旅であった。
あー、来週から仕事〜。


