
8月15日は、カトリックでは「聖母被昇天」の祝日で、1950年に「無原罪の聖母が地上の生涯の終わりに体も魂もろとも天にあげられた」と教皇ピオ12世によって定義されたように、マリアが栄光につつまれて天国へ上げられたことを祝う。
普段は、この時期既にミラノに戻っており,聖母被昇天(Ferragosto)のミサにあがるが、大抵はガラガラ。ヴァカンスから戻ったばかりの司祭は、日焼けをしており、エネルギーに満ちているが、会衆はお年寄りがほとんど。まだまだイタリアはヴァカンスモードで静か。
地元でミサにあずかろうと思ったら、ほとんどのところが早朝ミサでいかれられなかったが、一番家に近い教会は夜の7時からあったので、行きたかったが、荷造りが間に合わず、しかも明朝先週出来なかった検査があり,時間的食事の制限があるので断念した。余談だが、昨日のミサは司祭が横浜教区の高校生大会のため不在ということで、「ミサのない主日祭儀」だった。日本では,そういうこともありえるのだと少し驚いた。
ところで、今日は終戦記念日。71年という月日が経ったけれど、多くの尊い命を犠牲にした上に,今の私たちの生活があることを忘れてはいけない。
今日の全国戦没者追悼式では、安部首相は式辞で戦争を繰り返さない決意を訴える一方、アジア諸国への加害責任や謝罪には触れなかったのが非常に残念。とはいえ、天皇陛下は、お言葉の中で「深い反省」と表明され、戦争が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,心から追悼の意を表し、世界の平和と日本の発展を祈られた。
聖ヨハネ・パウロ2世も1981年に広島を訪れた際,「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うことです。」とおっしゃられた。
戦争を振り返り,平和を思うとき、平和は単なる願望ではなく、具体的な行動で表していきましょう。
