おにぎり | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

夏休みに入り、朝から夜まで今まで以上にスケートボードの練習に勤しむ次男。

 

どうやら、彼の練習動画はインスタグラムに投稿されたり、友人にタグされているようだが、なにせ私は息子にブロックされているので(!)見ることが出来ない。(爆)長女、長男は、「当たり前だよ。親だけには見られなくたいでしょ?」と言う。

 

それはいいのだが、時にお昼ご飯を食べに帰宅することもあるが、ほとんど朝から出っぱなし。お小遣いだってそれほどあげているわけではないので、お昼ご飯どうしているの?と聞くと、お金もないし、第一暑いし疲れて食欲がないという。

 

とはいえ最近、かなり痩せてきたので、何かしら食べないとダメだよ、といってパニーノを作ってあげていたこともあったが、学校ならともかく自分の遊びのために出かけるのなら、自分で作りなさい、と突き放した。

 

彼が初めて作ったおにぎりがこちら。

 

 

 

形としては、型に入れて作ったようにきちっとした三角だ。しかし、すぐに海苔をつけなかったので、おにぎりの表面が硬くなってしまい、上手につかなかったようだ。

 

そして今朝、あと30分くらいで出たいんだけど、おにぎりできる?と言うので、急遽お鍋で2合ご飯を炊いた。あとは、ご自分でどうぞ!といって、桶に水をため、小さな容器に塩と梅干しだけ準備をしてテーブルに出しておいた。自分でもツナ缶の油を切ってマヨネーズで和えていた。

 

何せ、炊きたてのご飯。アッツアツご飯だ。

 

あち〜っ! うお〜っ! うえ〜っ! 大騒ぎ。

 

「そうだよ。炊きたてのご飯でおにぎりを握るって手が真っ赤になって、痛いくらいなんだよ。いつも帰国して空港でおじいちゃん、おばあちゃんが出迎えに来てくれてた時と出発の時は、いつもおばあちゃんがあっつあつのご飯でおにぎりを握ってくれていたんだよ。愛なんだからね!あ・い! 」と言うと黙っていた。(「千と千尋の神隠し」の釜爺かい?!爆)

 

お鍋からボールにご飯を開け、粗熱を取るようにしたが、それでも、まだダメだ...という。だから水で手を濡らさないと、というと、指先だけ濡らしているので、握る掌を濡らさなきゃ意味ないでしょ!と注意した。

 

じゃあ、ざっと握ってあげるからあとから具を自分でいれて握り直してくれる?と言うと、自分でやるからいいと言って握っていた。

 

image 

 

綺麗に握れてはいるが、ガッチガチ。笑 しかも海苔やお皿、テーブルや床にまでご飯粒が落ちているではないか!母は全体に海苔をつけていたので、私もそうするが、次男は持つところだけでいい、と言った。

 

ところで、「おにぎり」、というか「おむすび」というと、「限りなく透明に凛として生きる」の著者でおられた佐藤初女さんを思い出すが、彼女のおにぎりの作り方はまず、お茶碗にご飯をふんわりとよそって、まな板に並べる。

 

そして、ご飯を並べた順番通りに、梅干しを真ん中に置いて行き、水でしめらさせた掌に塩ひとつまみを両手にまぶし、ご飯をて平に乗せて丸く握るのだという。それから、海苔を一枚おむすびにかぶせて、おむすびを裏返し、白いところがなくなるようにもう一枚をかぶせるのだという。私とは全く異なる握り方だが、掌で包み、強すぎず緩すぎずの力加減。

 

余談だが、「おにぎり」と「おむすび」の違いは何か?というと、日本おにぎり協会によると、大きな違いはないということだった。

 

しかし、日本の大部分で「おにぎり」と呼ぶのに対して、関東~東海道にかけては「おむすび」と呼ばれているという。といっても、東京都と神奈川県では「おにぎり」と呼ぶケースが多いようで、また、「おにぎり」と呼ぶコンビニ(ローソンなど)もあれば、セブンイレブンのように「おむすび」と呼ぶコンビニもあるという。

 

神の力を授かるために米を、山型(神の形)に模って食べたものが「おむすび」。「おにぎり」は「にぎりめし」の転じたものだと言われているという。つまり「おむすび」は三角形でないといけなくて、「おにぎり」はどんな形でも良いというの説が濃厚だとか。

 

こちらは北イタリアのスーパー・エッセルンガで売られているおにぎり。

 

 

 

マグロ、鮭、カニ、エビ、昆布味があるようだが、買って食べようとさえ思ったことがないので、味の方はなんとも言えず。

 

とにかく、おにぎりは愛情を込めて。そして、手はよーく洗ってから握ろう。

 

こちらは5年前に空手仲間と一緒に作ったおにぎり映像。現在高校生、大学生の子供達がまだ幼くて懐かしい。

 


『限りなく透明に凛として生きる』ずっと、このことを話したかったのずっと、このことを書きたかったのずっと、このことを伝えたかったの透明のこと。いちばん大事なのは、待つことです。母性に立ち返る…リンクameblo.jp