昨日「朝顔」は夏の風物詩、と書いたが、蝉もそうだ。
しかしミラノに蝉はいるのかあ?と言っていたのが数年前。しかしここ数年、夏のミラノ、特にサン・シーロ地区はかなり蝉が鳴いている。緑が多いからそれは明確なのだが、仕事先のミラノのど真ん中でも聞いたから、最近は増えてきているのだろうか?
ところで「ファーブル昆虫記」の作者、アンリ・ファーブルはフランス出身で蝉についても記載している。それでも蝉は、ヨーロッパには少なく、英国は1種のみ。ギリシャからイタリア、南仏を経てスペインにかけての地中海沿岸に数種類の蝉が分布しているそうだ。
確かに南仏へ行くと、お土産屋さんでは蝉を象ったお土産物も多く、そこでは「幸運を呼ぶ」と言われている。
明るい色をしていると、おしゃれに見えるが、実際はグロテスク。
イタリアの新聞に、蝉の鳴き声は騒音だ!と書かれていたが、それであれば、日本の蝉はどうなってしまうのか?特にアジアは蝉の宝庫のようで、台湾には50種を超える蝉がいる、という。想像しただけでも鳥肌が立ってしまう...。
余談だが、もし蝉が人間サイズの大きさであったのならば、 その鳴き声は大阪から沖縄まで及ぶんだとか。 恐ろしすぎる!というか、音を聞くだけで鼓膜は破れるわ、ショック死する人も出てくるかもしれぬ!
また、イソップ童話に「蟻とキリギリス」という話があるが、元々の話は「蝉と蟻たち」だったという。ギリシャには蝉がいるが、アルプス以北の国々ではいないので、キリギリスに変えられたことか。
「蝉」と言えば、現在イタリアの新聞”Corriere della Sera"から出ている日本文学の今週の一冊は、角田光代女史の『八日目の蝉』だ。以前ドラマで見たことがあるが、今日一気に全6話を見てしまった。
幼虫の頃は7年地中にいて、 成虫になって地上に出てから 死ぬまでたった7日しか寿命がない蝉、 命ある限り大音量で鳴く。
しかし、ドラマではないのだが映画バージョンに、「七日で死ぬよりも八日目に生き残った蝉の方が悲しい...でも、それは違う。八日目の蝉は他の蝉には見られなかったものを見られるのだから。」と言う台詞があるそうだ。
ドラマのラストシーンはそう言う意味だったのか?
過去に蝉について沢山書いているが、それだけ話題を与えてくれる昆虫なのだろう。笑



