カビ 〜 自主隔離5日目 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

日本に滞在中夫から台所にカビが出てきた!と連絡が入った。
 
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 はっきり言って「えーまたあ?」と思った。
 
こちらは3年前。
 
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詳細はこちら。

日本の感覚からすると、カビの発生は夏では?と思うが意外に低温の冬にカビが出やすいのだ。

 

家の窓はすべて二重ガラスになっているので、結露が起きることはないが、外壁と内壁の間に数十センチの隙間があるのだが、内壁なんて意外にレンガを積んでセメントで固めペンキで塗っているだけ。意外に3匹の子豚のレンガの家と変わらないではないか!と思ったものだ!

 

カビの原因はもちろん湿気。以前も書いたが、氷水を入れたコップの周りには、水滴が付いてくる。これはコップ周辺の空気が急激に冷やされ、部屋の空気中の水蒸気が液化し、コップの表面に水滴となって出てくるのだが、それと同じ現象が壁やクローゼットの中で起きたわけ。

 

当時、長男と次男の部屋の壁もカビが酷く、ついでに見てもらったが、大家をはじめ、ペンキ屋たちは、うちの愚息らは体が大きいから肺活量が多い分、寝ている間部屋中に湿気が充満するのだと言い張ったから、はあ? 言葉にもならなかった。

 

とりあえず壁は塗り替え、除湿機を購入したが、思い切り水が溜まりその湿気に慄いたほどだ。

 

3年前カビと同時期、長男が夜中にひどい呼吸をする時があり、初めは心臓の問題か!と慌てて知り合いの心臓外科で診ていただいたところ異常なし。結局アレルギーだと判明。寝室を変えたところで少し状況は落ち着いたが...。肝心な部屋の方はカビはペンキで塗りつぶした程度では死滅しないという。むしろ見えないところで繁殖を続け、最悪の場合躯体まで侵食するのだそうだ。

 

とにかく、今できる事はカビを落とす事。

 

家に多分業者が置いていった“mangiamuffa”(カビを食べる”という意味)の壁のカビ除去剤を使ったが、途中でなくなってしまった。

 

私の不在中夫はこれを使っていた、と言う漂白剤の入った台所、洗面所、浴槽用洗剤を使ってみた。多分、カビ取り剤も塩素系漂白剤も、主成分が次亜塩素酸ナトリウムで、内容がほぼ同じなのだろう。

 

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子供達の部屋にもやはりカビが天井から縦にも横にも出ており、3−4回時間を開けて吹きかけやっと消えた。ちなみに、塩素系カビ取り剤は、カビを殺菌漂白してカビを取るそうで、つけてそのままにしておくことがカビ取りのポイントなのだと言う。時間が経つにつれ、殺菌が進み、漂白されてカビは消えていく。ちなみにこれをこすると、散らしてしまって殺菌漂白する時間がなく、逆にカビ取り効果は落ちてしまうのだそうだ。多少臭いがあり、寒い中窓を開けていたが、途中から閉めて除湿をかけた。
 
作業の前に、タンスの引き出しから溢れるように出ていた次男の洋服を、すべてたたんでしまうのにかなり時間がかかり、結局この作業も半日以上かかってしまった。
 
ついでに、洗面所の天井にも出かかっていたカビを除去。先日、脚立から落ちたばかりなので、乗るのにビクビクしてしまった。
 
自主隔離5日目、これで終了。何日経っても家が片付かない...