秋の七草 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
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今日、近所の芝生で「萩」の花を見つけた。(⬆︎)萩は、マメ科ハギ属の花であり、花が春に咲くカラスノエンドウ(マメ科ソラマメ属)にそっくり。(⬇︎)

 
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しかし、葉は3小葉からなり、小葉は幅の狭い長楕円形なので、萩は萩でもアレチヌスビトハギであった。(ラテン語のような響き!)

ところで「萩」は秋の七草の一種。
 
「春の七草」と違い、「秋の七草」は食したり、何かをする行事は特にない。秋の野を散策して短歌や俳句を詠むことが古来より行われていたようだ。
 
その「秋の七草」名は、五・七・五・七・七短歌で覚えるのが覚えやすい。
 
  (五)ハギ キキョウ 
(七)クズ オミナエシ
(五)フジバカマ
(七)オバナ(ススキ)ナデシコ
(七)秋の七草
 
この中でわかるのは、キキョウとナデシコくらいか?と思ったら意外に近所に咲いている花が多くて驚いた!特にクズは、あちこちジャングル化し、何とかならないものかと思っていた植物だ。苦笑
 
下記は「秋の七草」プロフィール。(    )内は花言葉。
 
 
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ハギ「萩」とは「秋に咲く草」という意味。お彼岸のおはぎは、この萩に由来。咳止、去痰、胃痛、下痢など。(想い、前向きな恋) 因みに「オギ」は獣偏。ススキによく似ている。
 
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キキョウ花期は夏なので、夏の着物によく描かれている。咳止め、去痰、のどの痛み。( 変わらぬ愛、気品、優しい温かさ)
 
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クズ茎で籠や布を織り、根から採取したでんぷんがくず粉となる。くず粉で作ったのがくず餅。漢方薬の葛根湯は根を乾燥させたもの。(治療、芯の強さ、恋のため息)
 
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オミナエシ恋に破れて身投げした女の脱ぎ捨てた山吹色の衣が、この黄色い花になったと言われている。全体に大きく白い花が咲くのは「男郎花(オトコエシ)消炎・排膿。(美人、心づくし)

 

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フジバカマ乾燥させると香りが強く、桜餅のような香りがする。貴族たちは湯に入れたり、衣服や髪につけていたとか。別名「蘭草」「香水蘭」。糖尿病・体のかゆみ(躊躇、遅延、あの日を思い出す)
 
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オバナ(ススキ)草が茂っている様子が「薄(ススキ)」で、穂が出た状態は動物の尾に見立てて「尾花」と言う。ススキは「茅(カヤ)」ともいい、これで葺いた屋根が「茅葺屋根(かやぶきやね)」と言う。利尿。(努力、活力、勢力、悔いなき青春)
 
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ナデシコ愛児を失った親が、その子の愛した花を形見として撫でたことに由来し、別名「片身花」と言う。日本女性の代名詞「大和撫子」はこの花から来ている。むくみ・高血圧(いつも愛して、思慕、純愛)
 

 『秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花』by山上憶良 


 『萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花』by山上憶良


秋といえば、紅葉をイメージするが、「秋の七草」に代表するように多くの草花を楽しんでみよう!

 

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