夏の忘れもの | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
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この時期、入道雲を見ると思い出すのが、高田敏子さんの「忘れもの」という詩。
 
子供の頃、夏休みが終わる度、「ああ、行ってしまった」と名残惜しんだものだ。入道雲、夕立。なぜか郷愁を感じる。
 
しかし、大人になると夏休みだけじゃなく、色んな忘れものがある事が、五感によって蘇るのだ。
 
自分が大切にしている(していた)思い、物事。
 
イタリアの夏休みは丸々3ヶ月。新学期が始まると、親はほっとするが、それでも子供たちは夏休みに戻ってきて欲しいようだ。
 
ところで、イタリアの学校はやっと来週から始まる。2月から学校は閉鎖されオンライン授業で、そのまま夏休み、進級となったわけで、登校を待ち望んでいたのは児童生徒のみではないだろう。
 
余談だが、次男の高校はクラスによって、スライド制に登校。クラスごとに入る入り口も違うのだが、実際教室内がどうなっているかは不明。そして、元々分かっていたような気がするが、今になって教員やら用務の人員が足りず大慌ての学校も多いようだ。
 
今後どうなるか?
 
また、ついにセミの声を聞かなくなったな・・・と思ったら、午後に忘れたように、ミーンミンミンミンミー・・・・と鳴き出した。おやっ忘れものを取りに来たのか?と思った。笑
 
数十分後の空は、既に秋らしくなっていた。しかし、その夜から本州付近に停滞する秋雨前線と、日本の南を北上する熱帯低気圧の影響で、不安定な天気となった。 
 
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前線が南下すると秋の空気が覆うため、これまでの猛烈な暑さから脱する事ができるだろう。
 
夏の忘れもの、ありませんか。